掲載内容の変更のお知らせ(2021年4月21日)
支援金募集の際に掲載しておりました現地NGOの名前や、団体に関する内容は削除させて頂きました。

これは、ミャンマー情勢の悪化を受け、現地で人道援助に従事する団体やスタッフの安全面に配慮するための対応になります。

私たちは立ち上げ時より政治的に中立な立場で、経済的に困難な立場にある人々への食糧配布に絞って活動しておりますが、取締る側にその区別の判断がつかないことを危惧しております。顔が見える支援、出来るだけ透明性が高い支援活動を目指しておりましたので、ご支援頂いている皆様に対して申し訳なく存じますが、ご理解頂けますと幸いです。
なお、現地NGOとは現在も密接に連絡を取りながら、支援活動を続けておりますので、ご安心頂ければと思います。



無力だけれども、できることを

このプロジェクトは、コロナクーデターによって、日々の生活にも困っているミャンマーの人々を支援するものです。と同時に、ミャンマーの惨状に心を痛め、何かしらのサポートをしたいと思っている日本の方々のアクションの受け皿になることを目的としています。

率直に、数百万円を集めることができたとして、数千世帯への食糧配布(一部医療支援)程度の支援では焼け石に水です。「自己満足では?」というご批判もごもっともだと思います。一方で、ミャンマーから現地の情報をお伝えする中で、日本にいるたくさんの方が、「何かできることはありませんか?」と考えて下さっていることも知りました。

コロナやクーデターという大禍に巻き込まれ、困窮するミャンマーの人々に対して、ミャンマーに縁ある日本人として、例えわずかであってもできることをしたいと思っています。ぜひ、みなさまのお力をお貸し下さい。

今、ミャンマーで起こっていること

コロナの影響により、2020年9月に実施された International Food Policy Research Institute (IFPRI)の調査(ヤンゴン都市部と乾燥地帯の農村部、各1,000世帯)によれば、ミャンマーの絶対貧困率は、16%から約62%へと劇的に悪化しました。

このような極度の経済的苦境に人々が暮らしている最中の2月1日に、軍部によるクーデターが起こりました。アメリカ・イギリス・カナダなどが限定的経済制裁を発表し、日本もキリンが軍と関連する飲料企業との合弁解消を決定するなど、ミャンマー経済への影響は必至の状況です。

また、クーデター発生直後から始まり、民主的な政治体制への復帰を求める全国的な抗議運動と、押さえ込もうとする軍・警察の対立により、2月19日(金)現在、ほとんどの銀行が業務を停止するなど、多くの企業活動に影響が広がり、職を失ったり、収入が激減する世帯が続出しています。

このクラウド・ファンディングを2月初旬に企画してからすでに2週間近く経ち、その間にもミャンマーの情勢は悪化の一途を辿り、目を覆いたくなるようなニュースや動画が毎日のように流れてきます。あまりに大きな力と暴力の前に、なす術もなく、たくさんの血と涙が流れています。それでもミャンマーの人々は必死に耐え、前を向こうともがき、未来を作り出そうと日々暮らしている、それが今ミャンマーで起こっていることだと感じています。

どんな支援をするのか

ミャンマー人の若者によって設立され10年以上に渡って活動してきた現地NGOをパートナーとした、食糧配布(一部医療支援)事業を行います。コロナとクーデターで収入が激減し、経済的苦境にある世帯を対象に、フードパック(食糧詰め合わせ)の配布を行います。またクーデターとその抗議活動の影響によって全国的に医療システムが麻痺しており、現地のニーズによっては、一部医薬品の配布などの医療支援も実施する予定です。

支援対象者の選定:
・コロナ及びクーデターにより、経済的に困窮する世帯
・現地NGOメンバーによる聞き取り調査
・最初の支援では、ヤンゴンとその近郊を想定

※支援額に応じ、規模(エリア)を拡大し、できる限り多くの世帯に届けることを目指します。

本プロジェクトの枠組み:
本ページの運営、支援金の管理、送金、リターンの実行など、本プロジェクト全体の運営は、ページ下部に記載したプロジェクトチームにて行います。現地での支援対象者の選定、食糧パックの準備と配布など、現地での実際の支援については、現地NGOのメンバーによって実行されます。日本事務局、ミャンマー事務局両方に、それぞれ日本人とミャンマー人のプロジェクトメンバーがおり、支援を円滑に進めることができる体制作りを行っています。


現地NGOについて

現地NGOは、プロジェクト代表である田村が、ミャンマーで長年見続けてきた信頼できるローカルNGOです。これまで10年以上に渡り、主に政府の支援が届かない農村地域での教育・食糧・医療衛生サポートを行っています。

当時20代だった代表が2010年に設立し、基本的には海外からの支援に頼らずに、多くのミャンマーの若い世代からの共感と支援を受けて、その活動・支援領域を拡大してきました。

数年前からは、現地NGOの活動に共感した日本のロータリークラブや起業家たちの支援も受け、これまで11校の小学校の校舎を建設しています。また教育支援においては、支援対象となる村人サイドにも責任感と強い意志があるのかどうかを確認し、支援対象者にも負担を求め責任を負ってもらうなど、持続的な活動が担保される形での活動を重視しています。

※掲載していた動画は、現地で活動するスタッフの安全面に配慮し、削除しました(2021年4月21日)


支援を通して成し遂げたいこと

残念ながら、今回の支援を通じて根本的な問題を解決することはできません。手が届く範囲で、コロナ禍に加えてクーデターの発生によって経済的困難に陥ってしまったミャンマーの人々に、できる限りの支援を届けることを第一の目的としています。

また、このクラウドファンディングの呼び掛けを通じて、より多くの日本の方々に今ミャンマーで起こっていることを知って頂き、「力になりたい」と思う方々の受け皿となり、そのことをミャンマーの人々に伝えることで、少しでも勇気付けることができればとも考えています。

支援のゴール:
 ①経済的に困窮する約1000世帯へのフードパックの配布
 ②「何かしら力になりたい」と思う日本の方々の支援の受け皿
 ③力になりたいと思っている日本人の思いをミャンマーの人々に伝える

※今回のプロジェクトは、あくまで経済的に困窮した人々の支援を目的とし、特定の政治的主張は含みません
※支援金の用途についても、ミャンマー国内における食糧(一部医療)支援に限定されます。

応援者よりメッセージ ( 氏名五十音順 )

市川 俊介 様 / yathar Myanmar Co., Ltd. Co-Founder & CEO
自由に誰かを愛し、自由に夢を追いかけ、自由に悩み、自由に挫折し、そうやって笑ったり泣いたりしながら、自らの人生を全うする。 ミャンマー国民は今、武力をもってそんな当たり前を奪おうとする大きな力に対し、非暴力で取り戻そうと立ち向かっています。 僕の人生に輝きを与えてくれた大切な仲間達のため、微力ながら今こそ力になりたい。ミャンマーのために行動してくださった本クラウドファンディング関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。一刻も早く、ミャンマーに平和が戻りますように。

今井 紀明 様 / 認定NPO法人D×P(ディーピー)代表理事
大学時代、ミャンマー人の友人も多く昨今の危機的な状況に対して何かできないかと思っていたところ、当プロジェクトの代表の田村さんが友人でもあったので応援したいと思いました。私も日本で食糧支援など子どもたちに対して行っているので、何か力になれればと思いこのプロジェクトを応援します。

黒柳 英哲 様 / Linklusion Ltd. Managing Director
軍の暴走に、市民が必死に非暴力の抵抗を続けています。国の行政機能を、経済機能を麻痺させて、軍に圧力を掛けています。自らの立場や仕事を犠牲にして、拘束されるリスクすら犯して、未来を守ろうとしています。「肉を切らせて骨を断つ」ような抗議運動の下で、十分な蓄えのない低所得層の人々もまた大きな影響を受けています。ぜひ、ミャンマーの人々の置かれた状況に関心を持って頂きたいです。ご支援をよろしくお願いします。

嶋村 文男 様 / 東京東江戸川ロータリークラブ 元会長
僕は2017年9月に初めてミャンマーに行きました。ミャンマー人のロータリー米山奨学生モートゥザチョウさんの「ミャンマーの田舎に小学校を作る」とう言う夢のお手伝いに行きました。そこで、現地NGOの代表はじめ沢山の若者に出会いました。彼らから「人を信じる事の素晴らしさ」学びました。今まで5回ミャンマーを訪問して、沢山の出会いと思い出があります。そして、3つの小学校の開校式で出会った子ども達の沢山の笑顔があります。また、ミャンマーにあの様な平和な日々が来る事を同じアジア人として、強く希望します。

鈴木 俊良 様 / HOME Myanmar mm Co., Ltd 代表
元々コロナ禍で、レストランの営業規制や物流機能の低下とともに農村部では農作物の販売量も落ち、昨年と比べても収入減になっていたと聞いています。そんな中クーデターが発生し、より厳しい状況に面していることが容易に想像できます。今回のクラウドファンディングの企画を通して、必要としている方々に支援が行き届けば嬉しく思っています。素敵な企画と機会をご用意いただきありがとうございます。

田口ランディ 様 / 小説家・エッセイスト
民主的な政府を求めるミャンマーの人たちの行動を応援します。公正な選挙による国民のための政治が実現できることを願います。1人ひとりの力は小さいかもしれない。でも、微力は無力ではない。タンポポがアスファルトを跳ねのけて芽吹くように、小さな力こそ強い。誰かのために何かをしたいと思う気持ちは必ず届く。ミャンマーの人たちに知ってほしい。応援している人たちがたくさんいることを。思いが合わされば、それがまた力になっていく。微力の連鎖をつくろう。

多田 千尋 様 / NPO法人芸術と遊び創造協会理事長・東京おもちゃ美術館館長
暗雲たちこめるミャンマーに再び清々しい日差しが当たることを望まざるを得ません。 ミャンマーに「おもちゃ美術館」を創設しようと思っている私としては、子どもたちに笑顔がもどり、家族が安心して生活出来る暮らし文化は必須です。 支援される方も支援する方も具体的な応援やメッセージは、ささやかではありますが、確実に「心の栄養」となるはずです。皆さんと共に是非とも一緒に応援しようではありませんか。

 芳賀 啓介 様 / Growth.Myanmar Co.,Ltd Managing Director
いろいろな方にミャンマーの現状をまずは知ってほしいのですが、現状を知った方々は、「外国人だから私は何もできない。」と、立ち止まることなく、「何か自分にできる事はないか。」とみんな自問自答しているのではないでしょうか。 こうして、誰でもできる支援の形を実現してくださったNGOの方々に感謝御礼を申し上げます。 小さな一歩ですが、ミャンマーの人々の幸せと将来の発展を信じています。

村上 由里子 様 / HerBEST CEO
人は生まれてくる場所を選ぶことはできません。どんな環境に生まれてきても、明るく強く、しなやかに品性を失わず生きるミャンマーの人たちは、泥の中から咲く一輪の美しい蓮のようです。私はこの人たちに、助けられて今があります。そんな彼ら、彼女らが困っている時に、なにもできないもどかしさを抱えながら、それでもできる「なにか」を探していました。たとえ小さな一歩でも、私はこの人たちの力になりたいのです。

柳澤 大輔 様 / 面白法人カヤック 代表取締役CEO
2019年に訪れたミャンマーで目にした風景、出会った方たちのやさしさをよく覚えています。鎌倉発の地域活性化プラットフォーム「カマコン」の手法を取り入れた「みゃんこん」が開催されたときのことでした。つながりに感謝するとともに、あのときもらった笑顔のお返しが少しでもできればと思います。

山浦 康寛 様 / FINALsec Co.,Ltd 代表
2014年から7年間ミャンマーに在住し、ミャンマーの可能性、文化、何よりも人柄に魅了され、私にとって第2の故郷となりました。そんなミャンマーが、現在、苦しい状況にあります。しかし、今回の経緯を現地で見て、改めて感じたのは、人々の強さ、聡明さ、国民性の良さでした。ミャンマーの方々なら、必ずこの難局を乗り越え、国が発展していくと確信しています。ミャンマーの平和を心より祈り、私もできることはしていく所存です。

若松 裕子 様 / 原会計ミャンマー事務所 ヤンゴン所長・税理士
ミャンマーに来て、7年が経とうとしています。美しい国土、心優しく、力強く、お互いに助け合う人々。この国の素晴らしさに日々感動している毎日です。ミャンマーの方々すべてが安心して幸せに暮らせることを、心から願っております。

資金の使い道

食糧購入費:約250万円(2500円 × 1000世帯)
輸送その他:約23万円(人件費はボランティアで賄うため無料)
手数料:約27万円 (9%)
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合計:300万円

※緊急支援のため、多少変更が起こることをご了承下さい。
※フードパックの内容は、状況に応じて変更されます。
※世帯だけでなく、村や地区・コミュニティ単位で行う可能性があります。
※現地のニーズに応じて、医薬品の購入に変更する場合があります。
※インフレが進行中のため、支援内容に影響が出る可能性があります。
※上記はあくまで目安とご理解頂ければと思います。
目標金額を超えた場合、規模を拡大して支援を行います。
※最終的な支援結果については、経費含め報告書を作成します。

実施スケジュール

3月初旬 食糧購入など、現地の準備をスタート
3月中旬 フードパックの配布を開始
4月〜5月 活動を継続(必要ならば拡大)
5月〜6月 活動報告会

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最後に

ミャンマーという遠い国での話ですから、旅行で訪れた、職場や友人にミャンマー人がいる、ということでもない限り、今ミャンマーで起こっていることを自分ごととして感じて頂くことは、本当に難しいことだと思います。私自身も、例えば香港問題の時にどれだけ知ろうと努力したのか、毎年のように起こっている地球の裏側での数多くの悲劇的な出来事にどこまで興味をもち寄り添えているのか、と問われると言葉に窮してしまいます。

一方で、今回のプロジェクトを一緒に運営してくれているメンバーや、メッセージを下さった応援者の方々もそうですが、何かしらミャンンマーと関わりがあったからこそ自分ごととして感じ、その問題を理解しようという思いが湧き、それをまだ知らない方々に対して発信することができるのだろう、とも思います。

このプロジェクトは現在起こっていることに対して、あまりに無力です。けれども、少しでも多くの日本の方々に今ミャンマーで起こっていることに興味関心をお持ち頂き、できるだけ多くの方々からの支援を募り、わずかであってもその支援によって救われるミャンマーの方々が増えることを願っています

プロジェクトチームのご紹介

ミャンマー事務局:
・田村 啓(教育・人材・デザイン・IT事業を展開する日系企業のミャンマー法人代表。)
・村上 怜央(米国で開発経済を学んだ後、ミャンマーのソーシャルスタートアップ(金融・流通)勤務。)

日本事務局:
・桂川 融己(大手保険会社・ミャンマーの人材会社で勤務後、SDGs フォーラムなどミャンマー関連の事業やイベントなどへのアドバイザー/ コーディネーターとして活躍。)
・渡辺 渚(日本の人材コンサルティング会社で活躍後、ミャンマーの人材・教育会社に転職。現在日本からミャンマー事業をサポート。)



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