▼Colaboとは?

「すべての少女に衣食住と関係性を。困っている少女が暴力や搾取に行きつかなくてよい社会に」を合言葉に、中高生世代を中心とする女子を支える活動を行っています。

夜の街で家に帰れずにいる少女たちへの声掛けや相談に乗るほか、児童相談所や警察、学校、病院などへの同行支援を行ったり、虐待や性暴力被害を背景に家家に帰れない少女たちが一時的に泊まれる場所を運営し、食事、風呂、衣類や宿泊場所などの提供を行っています。

虐待や性暴力被害を受けるなどし、家族の援助が得られなかったり中長期的な支援が必要であったりする場合には、自立支援シェアハウスとして運営する中長期シェルターで暮らしを支え、同じような境遇を生き抜いた女子たちによる自助グループも運営しています。

シェルター開設費用もクラウドファンディングでご支援いただき、現在も継続して運営資金を募っています。

  

(一時シェルターでの様子)

これまでの活動報告はこちらからダウンロードしていただけます。

 

▼ハイティーンのためになぜシェルターが必要か

安心して眠れる場所がないとき、困るのは、泊まれるところがないこと。「家にいられないとき、声をかけてくるのは体目的の男の人だけだった。そういう人しか自分に関心を持たないと思っていたし、頼れるのはそういう人だけだった」とある中学生が言いました。

 (夜間巡回)

2011年の団体設立から2015年夏まで、行き場を失った少年少女たちを代表仁藤の自宅に泊めていました。複数のスタッフで少女たちを見守れる、少女たちが気軽に立ち寄れる場所を作ろうと寄付を募り、一時シェルターを開設することができました。

一時シェルターは、「今の状況を変えたい」と思っている人の他、公的な保護につながることを嫌がりながらも「今日は安心して過ごせる場所がない」という人や、家出し見知らぬ人の家の転々とする生活を続けながらも「ちょっと休みたい」という人も使える場所として運営しています。

虐待や性暴力からの保護だけでなく、「今日は母親の彼氏が来るから家にいられない」「自宅の電気やガスが止められている間だけ泊めてほしい」「試験期間だけ泊まって朝起こしてほしい」「家では安心して眠れないから仮眠したい」などの利用もOKとしています。宿泊以外にも、日中ゆっくりするのに使ったり、パソコンや宿題をしにきたり、キッチンやお風呂や洗濯機の利用なども自由にできるようになっています。2016年度は27名の少女によって、111日間利用がありました。宿泊は計40泊、仮眠利用は79件、洗濯機・風呂の貸し出しは18件ありました。

必要に応じて、弁護士や医師、児童福祉などの専門家と連携し、相談者が安心・安全な場所で生活できるように一緒に考えていき、これまで利用した人の中には、里親のもとで生活をはじめたり、自立援助ホームに入所したり、一人暮らしを始めるなどしている人がいます。しかし、未だ安定した生活を手に入れられずにいる人も多く、2016年度から、中長期シェルターとして、自立を目指す10代後半~20代前半の女子のためのシェアハウスを始めました。

特に、18~19歳の間は児童福祉法の対象年齢でなくなりながら、未成年であるため自分で賃貸契約ができなかったり、高額の初期費用を用意できないことから家を借りられなかったりする人もいます。頼れるつながりを持たないまま、知人の家や知らない男性の家、違法風俗店の寮を転々としたり、病気や障害を抱えたままホームレス状態になった人ともたくさん出会っています。Colaboでは、中高生などの早い段階でつながり、20代になってからも継続して支えています。 

 

▼中長期シェルターについて

中長期シェルターは「自立を目指す20歳前後の女子のためのシェアハウス」として運営しています。

鍵付きの個室が3部屋とリビングやキッチン、風呂、トイレなどがあり、初期費用なしで入居でき、はじめの三か月は家賃無料(それ以降は月額利用料3万円~ですが、状況に応じて相談)。家具家電あり、お米食べ放題。

自主性を尊重しているため、ルールは利用者たちで決め、食事づくりやゴミ出しなども自分たちで行います。Colaboは彼女たちが主体的に生活を送れるようにサポートします。管理者は常駐しませんが、地域の方とも連携しながら、いつでもスタッフや協力者がすぐに駆けつけられる体制をとっています。ここで生活する間に、生活スキルを身に付け、学校に通ったり、仕事をしてお金を貯めたりし、一人暮らしなどの自立を目指します。

 (リビング・キッチン)

 (風呂・トイレ)

 (鍵付きの個室3部屋)

  (食事・誕生日会)

現在、中長期シェルターは3部屋しかなく、不足しています。

そこで、ちょうどよい物件を探していたところ、素敵な物件と巡り合うことができました。前の持ち主の方のご厚意で、家の中に残った家財をそのまま引き取ることを条件に350万円の破格で購入することができました。

他にも購入を検討されている方がいたため、今しかない!と資金を持ち出しで購入しましたが、シェルター増設資金として、応援をお願いしたく、このページを立ち上げました。

シェルター増設のため、ご支援お願いいたします!

▼資金の使い道

物件取得にかかる費用として350万円を使用します。

家の中の残っている家財の廃棄と、改装については助成金を申請中です。

350万円を超える部分については、改装後の家具家電購入費などに充てさせていただきます。

  

 

(現在使用中の中長期シェルターの改装時の様子。今回もこのように改装予定です) 

 
▼リターンについて

ご支援金額に応じてお礼をお贈りさせていただきます。

また、1万円ご支援いただいた方を「シェアハウス1日オーナー」、3万円で「3日オーナー」、7万円で「ウィークリーオーナー」、30万円で「マンスリーオーナー」とさせていただき、オーナー証を発行、ご希望の方には活動報告書にお名前を掲載させていただきます。

 

▼最後に

Colaboでは、公的機関の支援の対象になりにくい少女たち(男子も年間5~10名ほど)を支援しています。

現在、難民であることなどから住まいや生活に困っている高校生の支援も検討しています。私たちは、出会った一人ひとりに対して何が必要か、安全や安心が守られる暮らしづくりのために何ができるかを考え、枠にとらわれずに支援の道を作っていきたいと思っています。

活動は公的な資金援助を受けずに運営しており、一般の方のご支援に大部分を支えられています。

みなさま一人ひとりの応援が、直接的な力になります。応援、よろしくお願いします!

  • 2018/10/08 16:26

    シェルター増設をご支援くださった皆様。 こんばんは!   私たちが出会う中高生の多くが、虐待などを背景に孤立・困窮したとき、街やネットをさまようなかで、性的搾取の被害に遭うなどしています。   そこで今月から、夜の街で少女たちに声をかけ、つながるアウトリーチを強化し、困った時、危険に...

  • 2018/06/30 17:55

    発売中の『現代思想 2018年7月号 特集 性暴力=セクハラ ―フェミニズムとMeToo―』に仁藤が寄稿しています。   児童買春を「援助交際」と大人から子どもへの援助であるかのように呼んだり、子どもの性の商品化を「子どもの非行問題」として扱うことは、もう終わりにしませんか。   性的...

  • 2018/06/30 17:50

    ご無沙汰しています。 秋にスタート予定のバスによるアウトリーチ。 赤い羽根福祉基金の助成により、ついにバスを購入しました!!!!! 夜の街をさまよう中高生に声をかけ、つながるアウトリーチの拠点として、改装したバスを使いたいと思っています。 韓国の先行事例では、大型バスを使っていましたが...

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