北海道最北端にある稚内市出身、合同会社Staylink 共同代表の柴田 涼平と申します。

私の紹介として、ノースアンビシャスのみなさんに作っていただいた動画をご覧ください。(3分) 

私は大学時代に友人2名と共に起業を目指し、大学卒業後すぐに合同会社Staylinkを設立しました。

現在北海道札幌市で、旅人向けの宿「ゲストハウスwaya」と「ゲストハウス雪結(yuyu)」を10名の仲間ともに運営しています。

会社が4期目を迎え、私は一つの挑戦を始めます。

「挑戦に必要な思考力と決断力を養うための、リアルな起業体験ができる本を出版する。」

これから挑戦するすべて人に向けてこの本を届けるために。 

1.私の起業までの物語

▼夢を失った学生時代

▼起業を目的に突き進んだ迷走時代

▼仲間がいたから実現できた私の夢

 

2.このプロジェクトのご説明

▼講演家・執筆家としての新たな挑戦

▼あなたが4人目の創業メンバー!?思考力と決断力を養える本の出版

▼資金の使い方

 

私の物語に興味を持ってくださる方は「1. 私の起業までの物語」から、

私のプロジェクトに興味を持ってくれる方は「2. このプロジェクトのご説明」から読み進めてください。 

 

▼夢を失った学生時代

私は学生時代、プロサッカー選手を目指していました。

※札幌の部員100名を誇るサッカー部で2年次よりレギュラーとして出場

 

人生の90%以上をサッカーに捧げて過ごした12年間。

その人生に大学1年生の終わりに終止符が打たれます。

私の実力が圧倒的にプロの世界に届かないという現実に直面したことが理由で、サッカーを辞める決断をしました。

今までの人生で一番辛い決断でした。

サッカーを失った後の私は1ヶ月ほど放心状態となり、ただ家と学校の往復繰り返すだけの日々を過ごします。

志しがあるなど微塵も感じられない状態が続きました。

 

そんな時、高校時代からの友人河嶋から「インドに行こう!」と声がかかります。

私は何もすることも、する気もなかったのですが、河嶋からの誘いだったので、インドへ行くことにしました。

 

インドで見たものは、路上で片腕、片足を無くし物乞いをしているインド人と、彼らを見向きもしないで通り過ぎる裕福なインド人。

その光景を見た時に、私は硬直してしまいました。

そして、何もできない、何をしていいかもわからない自分自身に感じたのは、不甲斐なさだけでした。

「俺はインドの現状に対する知識はあったけど、結局何も知らなかったんだ。きっと人は知識と体験の両方を得た時に、経験を手に入れられる。そして、その経験を元に人は行動を起こせるはずだ。」

私は目の前で起きた出来事を自分なりに咀嚼し、一つの考えにたどり着きました。

世界には知らないことがたくさんある。少しでも知識と体験を増やし経験を蓄え、世界に対して行動を起こしたい。

 

この時から私の人生の方向性がガラリと変わりました。

「サッカーに人生を捧げてきた19歳の俺にできることは何もない。その現状に不平不満を抱くのではなく、今できるすべてのことをやろう。」

大学2年生の私は動き出しました。

 

まずはできることから始める

東日本大震災が起きた時だったので、震災のボランティアに行きました。

何ができるかはわかりませんでしたが、元気な体はあったので震災の瓦礫撤去に行きました。

過去ではなく、今と未来に目を向けているたくさんのかっこいい大人に出会えたのを今でも覚えています。

人生で大事なことを学んだ山小屋での時間

富士山では長期間山小屋にこもり、世界中からくる登山者への接客や先輩たちからの助言を通して、人間として大切なことを学びました。

人生のターニングポイント"72"

「72時間で起業せよ。」

与えられたミッションに向かってひたすら突き進む。

自分の無力さと無知さを知った、かけがえのない時間となりました。

そして、この短期プロジェクトに参加したことがきっかけで、起業が私の中に選択肢として降りてきました。

世界を知るためには日本を知る必要がある。

西日本一周を原付バイクとヒッチハイクで行い、日本のことを語れる人になりたいという思いから旅をしました。

世界に対して、行動を起こすためには語学力が必要だ

2ヶ月という短期間ですがフィリピンの語学学校に行き、英語力を養うことに注力しました。

まずは身近な世界から知ろう

東南アジアを一周によって、海外での新たな出会いと経験が増えました。

人生で唯一魂を注ぐことができたサッカーを失い「0」になった私ですが、行動を起こし始めてからの2年間を通して、私の人生は新しい方向へと進んでいきました。この2年間で得たものはかけがえのないものばかりです。

それでもまだ将来何をしたいのかはわからず、何をしようかと迷っていた時、友人の河嶋から一本の連絡がきました。

涼平、一緒に起業しよう。」 

 

▼起業を目的に突き進んだ迷走時代

私が友人の河嶋から「起業しよう」と声をかけられ時は、大学3年生の終わりで、周りが就職活動を始めた頃でした。

私は迷うことなくその誘いに対して「いいね!やろう!」と即座に答えたのを鮮明に覚えています。

河嶋の紹介で木村を紹介してもらい、私を含めて3人で起業への挑戦が始まりました。

 

起業することだけを目的に挑戦を始めた結果、迷走につぐ迷走を繰り返しました。周りが就職活動を終え、スッキリとした表情を浮かべる中で、私たちは出口の見えないトンネルをひたすら歩くような日々が半年間続きます。

そんな中で、「自分たちにしかできないことをやろう!」という思いのもとつくった、Jimotrip(ジモトリップ)が私たちの起業目的を見出すきっかけとなります。

Jimotripは私たち3人でつくったツアーではありません。このツアーでは河嶋の出身である別海町に行くことになったので、ツアーをつくる過程で河嶋の別海町の友人たちを巻き込むことにしました。

 

河嶋の友人たちの協力もあり、ツアーは大成功。

ツアーを無事終えて帰る時に、東京から来た参加者と、河嶋の友人達が「またくるね!」「またおいでよ!」というやりとりを交わしていました。その姿を見て、「帰れる場所が増えるって嬉しいことじゃないかな?」そんな思いを抱きました。

その時の感覚的なものを、言葉に落とし込んだ時、「場づくり」「交流」「旅」という、私たちが大事だと思えるキーワードが見つかったのです。

すべての人が笑顔になれる「居場所」を作る

「俺たちが創り出したい世界はこれだ!」

「このためなら、想いを持って前に進むことができる!」

Jimotripがきっかけで、私たちの目的が決まりました。

そして、新たに見つけた目的を成し遂げるための手段として、ゲストハウスと出会いました。 

 
▼仲間がいたから実現できた私の夢

ゲストハウスを開業すると決まってからも、毎日数多くの課題に直面しました。

「資金はどうする?」「どうやって人を呼ぶ?」「どこでゲストハウスを作る?」「どうやって会社を作る?」「どんなゲストハウスにする?」「どうやって物件を見つける?」

数え切れないほどの課題が目の前に降り注ぎ溺れそうになっていました。

私はなんども挫けそうになりましたが、2人の存在が支えとなり、辛い日々を乗り越えることができました。もし私が1人で挑戦していたら、間違いなく途中で挫折していたと思います。河嶋と木村には今でも心から感謝しています。

大学卒業後、札幌に戻ってきました。当時は会社員でもなく、学生でもない、フリーターでもなかったので、私たちには「ニート」のレッテルが貼られました。社会的地位を完全に失った私たちに残っていたのは、大学時代に3人で貯めた300万円、夢は絶対に叶うという信念、そして信頼できる仲間だけでした。

「目の前にあるできることをやり続ける。」

どんな状態になろうとも、この思いだけは残り続けました。

※札幌で行われたビジネスコンテストに参加した時の様子 


踠きながらも、会社設立、物件探し、資金調達、他にも山積みだった課題を一つずつクリアしていき、ついに改築を始める段階に至りました。

完成するまでのプロセスをたくさんの人と共有して、完成した時の喜びを多くの人と分かち合いたい。」

ゲストハウスをやると決めてから、3人で話していたことです。

その思いを実現すべく、毎週改築イベントを行ったり、平日でもFacebookページで改築の手伝いを呼びかけました。

ゲストハウス開業を決めてから日々の活動を、Facebookページやブログで発信していたことが功をなして、改築を手伝いに来てくれる人が現れるようになりました。

ゲストハウスwaya 改築動画

休みの日などなく、毎日改築を繰り返し、開業に向けてできることをやり続けました。

すべてはゲストハウスを開業するため。

気づけば総勢200人以上が改築の手伝いに駆けつけてくれました。

 

そして遂に、5ヶ月の改築を経て、2014年10月に私たちの1つめのゲストハウスである「Guest House waya」がオープンしました。

 

パーティーに参加してくれた方々は、「やっとできたね!」「ここまで大変だったけど、完成できて本当に嬉しいよ!」「これからが楽しみだ!」と、自分事で完成を喜んでくれました。そんな彼らの言葉や、遂に完成したという高揚感から、感情を抑えることができませんでした。人生最大の歓喜の瞬間でした。 

 

▼講演家・執筆家としての新たな挑戦

Guest House wayaができるまでの出来事を振り返った時、いつも頭によぎる問いがあります。

「もし一人だったら?」 「もし多くの支えがなかったら?」

この質問の答えを想像すると、背筋がゾッとします。 私は1人だったら、間違いなく何もできなかったはずです。仲間がいたから、多くの支えがあったから、私は自分のやりたいことを実現することができました。

そして、もう一つの質問が頭に浮かびました。

「夢を持っている人は日本中にたくさんいる。だけど仲間がいない、サポートがない、一歩の踏み出し方がわからないから夢を諦めている人が多くいるのではないか?」

このことを考えた時、私は胸が苦しくなりました。それと同時に私ができる行動があるのではないかと思い、考えたすえに自分なりの答えを見つけました。

俺が仲間・サポーターになる。そして、一歩の踏み出し方を伝える。

その思いを実現すべく、私は今年の4月から講演家として活動を始めました。

まずは思いを届ける相手を北海道の学生に絞りました。

 

 

私が経験してきたことを学生たちに伝えてみよう。

私が知っている人を紹介することで、彼らが夢に近づけるならその人を紹介しよう。

私が知っている情報で、彼らが前に進むことができるのなら提供しよう。

 

北海道179市町村の学校を巡りながら、私が学生に伝えられることを講演会を通して直接伝えて続けています。

そして、この思いに賛同してくれたAIR-G' FM北海道 80.4と共同で、学生の夢をラジオで発信するという活動も始まりました。

 

ラジオという媒体を通して、学生が夢を宣言する。そして、その宣言を聴いた同世代の学生たちが、その宣言に刺激を受けて夢に向けて歩みを進める。 そのような好循環を北海道から生み出していきます。 

 
▼あなたが4人目の創業メンバー!?思考力と決断力を養える本の出版

講演家としての活動を始めたと同時に、執筆家としても活動を始めました。

当初私は、起業までの物語をただまとめたものを出版しようと思っていました。

しかし、挑戦したいと思っている人が、一歩を踏み出す勇気を持てる本を出版したいと思い、一つの結論に達しました。

俺ら3人の創業物語に架空の4人目を創造し、読者がその4人目となり、起業体験ができるような本を出版しよう!

それ以来、私の創業物語に読者を4人目のメンバーと想定し、物語を進めていく本を執筆しています。

以下執筆中の本のイメージ画像と、文章を一部抜粋部分を載せましたので、ぜひご覧ください。

 

※本のイメージ画像

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物件の解体が終わった時に気づいたことがあった。

それは大工がいなければこれ以上改築を進めることができないということだった。

メンバーの中に建築学科だったものはいないため、自分たちだけでこのまま進めていくのは不可能に近かった。

なぜこのことに最初から気づけなかったのかと、自分たちの頭の悪さを呪うが、そんなことをしていても仕方がない。

この状況をNPO法人の代表をしている方に相談した時、その方の事務所を作った大工を紹介してくれるという話になった。

彼には心からの感謝を伝え、その大工と顔合わせの日程を決めてもらった。

そして翌日、僕たち4人、NPOの代表、そして大工の6人で打ち合わせを行うことになった。

お互い自己紹介をし、大工の木沢さんとの打ち合わせが始まった。

「僕たち今年の夏が終わるまでにはここで宿をオープンしたいと考えています。ぜひ力を貸していただきたいのですが、いかがでしょうか?」河嶋が言った。

「予算などについてぜひ相談させてください。資金が多くあるわけではありませんが、しっかりと作業していただいた分はお支払いできるはずです。」柴田も続けて言う。

少しの沈黙の後、木沢さんは一言放った。

「無理やな。」

「えっ?」

僕たち4人は困惑した。あまりにも直接的で、一瞬で希望を壊すその言葉を理解したくなかった。

「今年中に宿を開くことは諦めたほうがいい。資金的にも時間的にも現実的じゃない。もう一年準備して、来年開業を目指したほうがよさそうやな。」

僕たちは顔から血の気が引くのを感じた。

今まで準備してきた時間はなんだったんだろう?

今後どこに希望を見出せばいいのだろう?

重苦しい空気が部屋を包み込んだ。

「とりあえず、そういうことやから、またなんかあったら連絡してくれ。」

木沢さんはそう言って、席を立ち自分の車へと向かって行った。

さらに重苦しい空気が4人を包み込む。まるでこの場では、何か言葉を発することが許されていないかのように。

その状況で木村が言った。

今何を考えてる?どうするのがベストだと思う?

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この本では、何度も読者に思考と決断を尋ねます。

その質問の次のページには、「思考」「決断」「タスク」「気づき」と書かれた余白のページが常にあり、そこに読者の答えを書いてもらいます。

どんな感情を抱くか?

どのように論理を組み立てるか?

どのような行動をするか?

これらのことを考えるのは非常に頭を使いますし、ストレスがかかります。

 

何かに挑戦するということは、思考・決断・タスクへの取り組み、気づきの繰り返しです。

特に思考力と決断力を養う必要があります。3年間の会社経営の中で気づいたことです。

しかし、それらの力を養える機会は日常の中に多くはありません。

私はこの本が、挑戦に必要な能力を養うための一つの教科書になって欲しいと思っています。

 

「挑戦に必要な思考力と決断力を養うための、リアルな起業体験ができる本を出版する。」

この思いに基づき、私は今年本を出版します。

 

迷いそうな時に意思決定する勇気が持てるように。

これから挑戦するすべての人にとって、この本が挑戦の模擬体験、後押しになるように。

 
▼資金の使い方

いただいたお金は、出版に生じる費用に全て当てさせていただきます。

本を1000部刷ると、約90万円の費用がかかります。

まずは1000冊発行します。

これから挑戦するすべての人に届けるために。

 

ここまで読んでいただいたみなさん、本当にありがとうございます。

冒頭でも伝えましたが、「そんなの無理だよ。」「できるはずない。」という言葉によって夢を諦めかけている、すべての人にこの本を届けたいという思いで、このプロジェクトを起案し、執筆に励んでいます。

私が経験してきたものは微々たるものかもしれません。

しかし、その微々たる経験によって誰かの挑戦を後押しできるのなら、動き出さない理由が見つかりません。

初めての執筆、出版になりますが、今持てる私の力を出し尽くします。

これからの日本社会がより一層活気に満ちた場所になっていくように。

より多くの人が愚直に夢に向かって進めるように。

私自身、これからも絶えず挑戦を続けていきます。

一緒に挑戦していきましょう。

 

 

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