子どもの頃から共に暮らしてきた美しい球磨川。
7月3日から4日にかけての豪雨によって
その姿は一瞬にして変わり果ててしまいました。
私たちの誇りである球磨川に、何もかもが流されていく。
今までに見たことのない地獄のような光景でした。
この日を境に、素晴らしい観光地である人吉・球磨が壊滅的な状況へと一変。
多くの住宅・企業が被害を受け、今もなお厳しい状況が続いています。
私たちの会社『ランドアース』も壊滅的な状況ですが
「地域が復興しなければ会社も復興できない」という思いで、
人吉・球磨に当たり前の日常を取り戻すためのボランティア活動を
スタッフ一同で続けてきました。
この1ヶ月、ひたすら目の前の人を助けることに精一杯、
会社の資金や皆さんからの義援金を切り崩して活動をしてきましたが
資金の限界がきてしまいました。
でも、ここで諦めたくないのです。
引き続き村の復旧ボランティアに入り、
村の暮らしがある程度落ち着いてきたら、
球磨川の清掃を行い、安全な状態に整えた上で、
人吉・球磨の大切な産業のひとつであるラフティングも復活させたいと考えています。
全国のみなさん、どうかどうか、私たちに力を貸してください。
この地の再スタートを皆さんと共に踏み出せたら嬉しいです。
ご挨拶
はじめまして。
熊本県南部に位置する球磨村で、ラフティングを始めとしたアウトドア事業を営んでいる「有限会社ランドアース」代表の迫田重光です。
私たちが住む人吉・球磨の大きな自慢は、美しい球磨川です。
私は、人吉・球磨で生まれ育ち、小さな頃からこの川が遊び場。
水深4メートルあるようなところでも透けて見えるほど、本当に美しい川で
私は球磨川に魅了され続けてきました。
そして28年前から、球磨川でのラフティング事業を始め、10万人以上のお客様にこの川の魅力をお伝えしてきたのです。
近年では球磨村にアウトドア企業も増え、ラフティングは人吉・球磨地域にとってひとつの大きな観光資源となり、地域の方々にも喜んでいただいておりました。
目の前で、球磨川に沈んでいく会社
コロナの影響を受けて県外のお客様をお呼びし辛い時期を乗り越え、
ようやく徐々に観光のお客様が戻りはじめていた頃。
7月4日の夜中のことでした。
私は自宅で寝ていましたが、異常なほどの雨の音に胸騒ぎがし、球磨川のすぐそばにある会社に行ったところ、すでに会社の前にある畑や田んぼが湖のようになっていました。
慌てて会社の車8台をスタッフと共に高台に移動させ、その作業が終わった朝5時過ぎには、川の水位が更に上がり今にも堤防台から溢れてきそうな状況だったため、急いで僕たちも高台へ避難。
川の氾濫はその後も勢いを増すばかり。
僕たちは高台から目の前で沈んでいく会社、
そして大切なボートが次々と流されていく様子を
ただ呆然と眺めていることしかできませんでした。
正直、あのときは
「もう、終わったな」
と思いました。
「取り残されている人を助けて欲しい」
絶望を感じている中、村民から
「屋根の上に取り残されている人がいるから、助けてもらえないか」
と声をかけられました。
急いで現場へ向かうと、点在する屋根の上で計15名の方が救助を待っている状況でした。
そこには、ちょうど私の会社から流されたボートがあり、村民がつかまえてくれていました。
ボートは空気があまり入っていない状態でしたし、
ボートをこぐパドルもありませんでしたが、
そのあたりにあった竹、スコップ、ほうきを使ってスタッフと共に3人でボートをこぎ、
無事に15名の方を救助。
その後も別の場所で4名の方を救助しました。
球磨村の復興を目指して
あの日から、約1ヶ月。
私たちはその後、村内で被害を受けた方々のご自宅の泥かきや瓦礫撤去などのボランティアに入っています。
私たちの会社も建物が全て沈み、何もかもが無くなってしまいましたが、地域が壊滅的な状態で、会社を立て直すことは難しいので、まずはスタッフみんなで地域の方々がなんとか暮らせる状況をつくることに力を入れています。
県外ボランティアを受け入れられないこともあり、人手不足で思うように作業が進まず、とても苦しい状況ですが、ここで諦めたくありません。
もちろん、ラフティングの復活も諦めていません。
今後は、村のボランティアを続けながら、球磨川の透明度が戻ってきた際には川の清掃も行い、安全な状態で皆さんを受け入れられるよう準備を進めます。
正直、いつ再開できるのか目処はたっていません。
1ヶ月たっても川はまだ茶色くにごっていますし、
橋が14本も破損しているため、危険な状況でもあります。
長期戦となることを覚悟し、また美しい球磨川で皆さんと共にラフティングができる日を夢見て一歩ずつ頑張りたいと思っています。
会社存続の危機
地域の復興も、ラフティングの再開も、
あきらめずに進んでいきたいという思いのある私たちですが、
コロナ禍に次ぐ水害で、収益がゼロの状態。
これまでは、会社の資金やいただいた義援金を崩しながらスタッフのお給料を払い、
ボランティア活動等を進めておりましたが、もう資金が底をつきつつあります。
スタッフに無償で毎日ボランティアに入ってもらう訳にもいきません。
かといってスタッフの人手がなくなると、この地域の復興は更に進みません。
ラフティングも、もちろん再開が遠のいてしまいます。
なんとか、この数ヶ月を持ち堪えたい。
みなさまにご支援いただき、
人吉・球磨の復興、そして私たちランドアースの復興に向けて
お力添えいただけると本当にありがたいです。
リターンについて
「リターンはいらないから応援したい」という方に向けてのリターンや、ランドアースがご提供しているアクティビティでご利用いただける割引券付きリターンなどご用意しました。
割引券は、グループ会社の池田湖(鹿児島県指宿市)でのクマガワジェットツアーや、ランドアース種子島支社でのシーカヤックツアー、ようやく再開できる球磨川でのキャニオニングツアー(安全が確認された場所での沢下り)でご利用いただけます。
ツアーの詳細については、下記クリックしてホームページにてご確認ください。
※ツアーの最少催行人数は2名様より承ります。
※割引券の有効期限は2021年10月までとさせていただきます。ご都合の良い日時でお電話にてご予約ください。お電話の際に、クラウドファンディングでご支援いただいた旨と併せて、ご支援時のお名前をお伝えください。
<アクティビティ・ツアー詳細>
下記、クリックして詳細をご確認ください。
球磨川でのラフティングはまだ再開できておりませんので、ご予約いただけません。ご了承くださいませ。
池田湖(鹿児島県指宿市) “クマガワジェット”ツアー
種子島でのシーカヤックツアー
球磨川(熊本県)キャニオニングツアー
資金の使い道
いただいたご支援はスタッフの給与(被災地での有償ボランティア)、また、被害総額1億5000万円ほどと見込まれている会社の修復費用の一部として大切に使わせていただきます。
●スタッフ15名分の給与(有償ボランティア)2ヶ月分 300万円
※非常勤6名含む
●球磨川氾濫での水害による会社修繕費用の一部 140万円
●クラウドファンディング手数料
終わりに
全国のみなさん、人吉・球磨に、私たちに、どうか力を貸してください。
私たち村の若いメンバーで、村の復興の力となり、
その先で、この地域に再び活気が戻るよう、ラフティングも必ず再開させます。
全国のみなさまの応援、どうぞよろしくお願いいたします。
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