私の名前は坂爪圭吾です。1985年4月7日に新潟県新潟市で三人兄弟の末っ子として生まれた31歳のO型【牡羊座・動物占いはオオカミ】です。現在は特定の仕事には就ておらず、自分自身をフリー素材として開放をしながら「みなさまに自由に好き勝手に使ってもらう」ことで生きている(生かされている)人間になります。文章を書くことが好きなので、ブログなどを通じて自分の思いや日々のあれこれを書き綴ってはいるのですが、ブログからは1円の収益もあがっていないために、よく言えば「みなさまの善意によって生かされているひと」、悪く言えば「ただの無職」ということになります。

 

▼はじめにご挨拶

わたしは、いまから3年ほど前から「家のない生活」を2年間ほど続けていました。きっかけは、当時、東京都内で同棲をしていた彼女と別れたことで、荷物の少ないわたしが家を出ることになりました。当時、林修先生の「いつやるの?」という例のアレが大変流行をしておりまして、当時の彼女が「いつ出るの?」とわたしに尋ねるものですから、わたしも咄嗟に「いまでしょ!」と答える流れになりまして、その日のうちにホームをロスすることになりました。人生は何が起こるかわからないなあなどと思いながら、同時に、わたしは常々「東京の家賃は高すぎる!これでは、家賃を払うために生きているみたいなものじゃないか!」などと勝手にふんがふんがしていたものですから、家がなくなったいま、ふと「家がないということはもしかしたらチャンス!月々の家賃がかからなければ、生きるハードルも一気に下がるのではないだろうか」と閃きまして、これはいい機会だということで「家がなくても生きることはできるのだろうか」ということを自分を使って試してみることにしました。

 

同時期にブログを開設していたので、わたしは「これこれこういう思いで家なし生活を試してみようと思う」と書きました。すると、非常に幸運なことに様々な方々から「それなら我が家においでよ」とか「渋谷に来たらラーメンを奢るよ」とか「この家は使っていないから自由に使っていいよ」的なご連絡を大量にいただきまして、誘われるがまま呼ばれるがままに足を運ぶようにしておりました。最初は「もしかしたら危ない目にあうかも…最悪の場合は殺されるかもしれない…」などとビクビクおびえていたりもしたのですが、よくよく考えてみるとわたしを殺すメリットは何もない(当時から、ブログなどでも「わたしにはおうちもなければお金もありません」などと書いていました)ということに気づきまして、あとは野となれ山となれの精神で突撃をする日々を過ごしておりました。すると、みなさま非常に良い方々ばかりで、ああ、ひとは優しいのだなあという当たり前のこと(しかしながら忘れがちになっていたこと)を、強く実感しました。

 

それからいろいろとありまして、やがて県外の方からも「君は不思議な男だね。交通費を出すから泊まりにおいでよ」的なご連絡をいただくようになり、家のない生活も2年目にはいる頃には海外からも「航空券を用意するから遊びにおいでよ」などと声をかけてもらえるようになり、結果的に日本全国47都道府県、国外も20カ国近くに足を運ばせていただけることになりました。元来、旅好きでもなんでもないわたしも「旅人」などと呼ばれるようになり、改めて人生は何が起こるかわからないなあと思いました。そして、家のない生活は様々な気づきを与えてくれました。わたしは、家がなければ生きていけないと思っていたのですが、「家がなくなったら生きていけないばかりか、家があった頃には到底出会うことのできなかった(お金もなかったので海外にも行くことはできなかった)面白い目にあえているこの現状はなんだ!!」と、自分でも自分に起きていることの意味がよくわからなくなってしまいました。

 

▼このプロジェクトで実現したいこと。

家のない生活は2年間ほど続いたのですが、その後、ブログ読者の方から「さすがに家のない生活は大変でしょう。熱海でもよろしければ家をご用意いたします」という連絡をいただきました。わたしはなんだかびっくりしてしまって、なにはともあれ一度その方にお会いさせていただくことになりました。実際にお会いしてみると、その方はほんとうに素晴らしい人柄の女性で「ああ、このような方が用意をしてくださる家に住めるだなんて、自分はなんて幸せな人間なんだろう」と感慨に耽り、結果的に(なんだか漫画のような展開でもあるのですが)その方が熱海に家を購買してくれることになりました。この時点で、およそ2年間におよぶ家のない生活はピリオドを迎えます。いまは熱海に家があるのですが、引き続き、何かしらの要件でわたしを使っていただける方がいる限り(そして自分の予定があう限り)どこにでも足を運ぶ日々を過ごしています。

 

これまでの日々と、そして、このような形で与えられた熱海の家は完全に「みなさまの善意【自力ではなく他力】」によって授けられたものになりますので、自分のためだけにこの家を使うのは何かが違うと思ったわたしは、熱海の家を「誰でも使ってください」と完全に開放をしました。家の鍵はかけず、家にあるものは(家主が不在の時でも)なんでも使ってOK、玄関には『みんなの財布』と銘打って出し入れ自由の財布を掲げてみました。ただ、熱海はどうしても都心から距離もあるためになかなか誰でも気軽に足を運ぶということができません。そのため、こういう完全に開放をされた家が日本のど真ん中にもあったらどうなるのだろうかということに最近では強い興味を持つようになりまして、今回、このような企画を立案させていただく運びとなりました。

 

話が長くなってしまいました。わたしがやりたいと思っていることは「東京にごちゃまぜの家をつくりたい!」ということで、その空間は完全に無料で開放をされていて、場合によっては無料の喫茶店や食堂としても機能をするような(365日炊き出しが可能であるようなイメージ)、手料理をつくりたいひとは手料理をつくり、手料理を食べたいひとは手料理を食べる、誰かと話したいひとは誰かと話し、誰とも話したくないひとは(用意できるかどうかは未定ですが)個室などで静かに本を読む、希望者の方は無料で宿泊をできて、欲しい本があればそのまま持ち帰ってもOK、ある程度の人出が集まった暁には「一時的な託児所的な役割」も気がついた頃には勝手に担ってしまっているような、ある種のカオス、それでいて空間全体の調和がとれているような「ごちゃまぜの家」を東京につくれたらいいなあと思っています。

 

▼プロジェクトをやろうと思った理由

人間の三大欲求は「食欲」と「性欲」と「睡眠欲」などと言われておりますが、よくよく考えてみると「これって全部家で叶えられるヤツだね!」ということに気がついてしまいました。性欲とは、多分、コミュニケーション欲求(必ずしもセックスのことだけを意味するのではなく、誰かとつながりたいと願う感覚)のことだと思うのですが、いまはちょっと誰かと話したい気分だな、だけどなかなか気軽にひとと話せる場所ってないよね、なんて思われたことのある方は、きっと、わたしひとりだけではないと思います。人間の三大欲求を叶えるベースになる場所、今回は「手料理」というものがなんだかものすごい大切なキーワードになるような予感がしているのですが、誰もがふらっと立ち寄ることができる場所、そこに行けば手料理をつくってくれるひとがいて、手料理を食べながら話したり話さなかったりできる場所、そういうものの第1弾を東京につくりたいと思います。

 

現在はまだ、物件の候補地も決まってなければ、これ以上のコンセプトも何も決まっておりません。その後のことは「やりながら考える」というスタンスを採用していけたらと思っておりまして、わたしひとりの知恵では到底なにも成し遂げることができませんので、これまでも、これからも、みなさまのお知恵を拝借しながら「共に築き、共に歩む!」そんな家を一緒に創出していけたらいいなあなどと思っております。今回はクラウドファンディングという形を通じて「金銭での支援」をお願いすることになるのですが、必ずしも支援はお金だけに限りませんので、もしも「お金は出せないけど時間はあるから何かあったら手伝うよ!」という方がおりましたら、そういう方からのご連絡もこころよりお待ちしております。

 

繰り返しになりますが、今回のキーワードは「手料理」になるような気がしておりまして、作り手の気持ちがこもっている料理には、ひとを癒す力が、ひととひとを繋げる力が、ひととひとが集まる空間を明るく彩る最高の力があるように感じております。まずは「手料理を気軽につくれる・食べることができる空間」を確保しつつ、やがては様々な使われ方をされていくような、そういう空間をつくるための支援をお願いいたします。

 

▼世界平和は「鼻歌」から。

経験則的に、女性の鼻歌があふれている空間に間違いはないと思っています。逆に言えば、鼻歌も口ずさむこともできないほどに緊張感にあふれている圧力的・萎縮的な空間には、根本的な面白みが欠如してしまっているような気がしています。そのため、もしも、このような家をみなさまのお力添えによって実現することができた時には、「女性の鼻歌があふれているような空間になったらいいなあ」などと思っています。

 

見切り発車感が否めない今回のこの企画になるのですが、まずは実際にやってみること!それからのことはなるようになる、あとはやりながら考えよう!(関わったみんなで考えよう!)ということで、なんだかよくわからないけれど「よし、面白そうじゃないか!」と思ってくださる懐の広い世界にひとりだけの貴方様からのご支援を、こころの底からお待ちしております。各々の支援金に見合ったリターンは後述をさせていただくことになるのですが、現在のわたしにお返しできるものは「気持ち」しかないために、誠心誠意、まごころを込めて、瞬間瞬間における最大限の熱量と共に、ご支援をいただいたみなさまに全身全霊の「ありがとうございます!」をお伝えさせていただきましたら幸いです。

 

この家が実現したあとも、このような家がどれだけの期間維持をすることができるのか、どのような形式で維持をされていくのか、ということはまだなにも決まっていません。もしかすると、たった数ヶ月でダメになってしまう可能性も、ないとは言い切れません。そのため、そのような状態からのスタートでも「それで構わないよ!」と思ってくださる方のみ、ご支援をいただけましたら幸いです。また、候補地となる物件も目標金額達成後に探し始めることになりますので、もしも、奇跡的に「実は東京に空き家を持っている(または空き家を持っているひとを知っている)のだけれど、有効に使ってくれるのであれば使ってもらってもいいよ」という方がおりましたら、こちらもお気軽にご連絡をいただけましたら飛んで喜びます!!長くなりましたが、みなさま、どうぞよろしくお願いいたします!!

 

【追伸】4月7日(金)は企画立案者坂爪圭吾32歳の誕生日になります。誕生日プレゼントとしてのご支援もこころよりお待ちしております!!

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