はじめに

初めまして。大阪府南河内郡にあるフリースクール、デモクラティックスクールASOVIVA!です。

私達が暮らす大阪府南部には、学校に行かない選択をした子ども達が安心して過ごせ、自分らしく学べる場がわずかしか有りません。そんな地域で、2019年4月から「子ども達が主体的にスクールを運営する自由な学び場」を立ち上げ活動してきました。

これまで千早赤阪村の小吹台という住宅街の一軒家を借りていましたが、開校前から
「古民家がいい!畑も庭もある広々とした環境がいい!」とみんなで思い描いていました。
今年2月、ついに理想の古民家に出逢うことができました。

開校時は7名だったメンバーも、今では15名になりました。

「次はここだよ」と導かれるように出逢えたこの場所で、もっともっと子ども達から喜びが生まれ、広がっていく学び場へと、ASOVIVA!を成長させていこうと決めました。

そのために必要な資金の一部を応援して頂きたく、クラウドファンディングという場へお願いに上がりました。長くなりますが、読んで頂けると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

ASOVIVA!が守りたいもの

① 「学校に行けない自分には将来がない。人生は終わった。」

 中学生の女の子の言葉です。

⇒私達は、学校に行かなくても「自分の命を、喜びと共に、人と共に、生きる」権利を守ります。

②「どうせ親に言うんやろ。」「どうせ怒るんやろ」

 小学生の男の子の言葉です。

⇒私達は、「尊重され、信頼された環境で過ごせる」場を保証し、大人も「信頼される」存在であるために努力し続けます。

③「私が羽ばたいた後に続く子ども達にも、この環境を手渡したい。

16才の女の子の言葉です。

⇒私達は、増え続ける不登校の子ども達にとって、安心して過ごせ、自分らしく学べる環境」を育て維持していきます。


なぜ古民家へ移転するのか

素晴らしい環境


冒頭でも述べましたが、ASOVIVA!開校のための準備期間に探していたのは古民家でしたが、その頃には良い物件に出逢えませんでした。

ASOVIVA!が出逢った古民家は、南河内郡河南町寛弘寺という場所にあります。
自然豊かな地域で、田舎のおばあちゃんの家のようにほっと安心できる佇まい。
木や畳の温もり。縁側のほっこり感。
庭に出ればすぐに土や草木に触れられ、ちょっとした運動や焚き火も楽しめる。
野菜を栽培したり、昆虫を探したり。目の前には山があり、広い空が続いています。
すぐ近くには浅い川が流れ、夏にはちょっとした水遊びも楽しめます。
このゆったりした風景、建物、空間。子ども達の心が休まり、また動き出し、踊り出すために必要なものが揃っている。
ここ以上に良い場所はない。そう思えた素晴らしい環境です。


大家さんの思い。ー「コミュニティが生まれる場へ。」
大家さんは、とても大切にこの家を守って来られました。
100年ほど前に堺市の浜寺から移築されたという、歴史ある古民家です。
網代天井の本格的な和室、大正ロマンを感じる洋間、柔らかに光を通すアンティークガラス。
そして薬局をされていたレトロな店舗も隣接しています。
広い敷地とこの建物を、いろいろな人が出入りできる場にしてほしい。と願っておられます。

ASOVIVA!のスクール活動は現在月曜~木曜の、朝~夕方までです。
平日の夜や週末は、スクールの子ども達だけでなく、繋がりある方たちのイベントに使って頂けます。

子ども達も、子どもカフェやライブイベント、上映会などがしたいと楽しみにしています。

店舗部分もリノベーションを許可して下さっているので、みんなで素敵なお店を作ろうとイメージを膨らませています。

子ども達にとっても、いろいろな人と交流できる機会を持てる場が身近にあるのは理想的です。
スクールの活動時間は子ども達の場が守られ、それ以外の時間に自分で参加したいイベントを選んで参加することができます。

何よりも、子ども達の喜ぶ姿が大人を動かした


初めてこの物件を見させてもらった時の、子ども達の喜びようはとても大きなものでした。
みんな笑顔で、探検するように広い家の中を見て回り、そこかしこで歓声が上がりました。

「見て!ガラスがうねってるんですけど!」とアンティークガラスに興奮する子。
「めっちゃ気に入った!ずっとここにおる!」とソファーで寛ぐ子。
「ここでギター弾いて歌いたい。気持ちいいやろうなぁ~。」と縁側に座る子。
「もう、すぐ引っ越そう!月曜日からここでASOVIVA!できる!?」
と、キラキラした瞳で言ってぴょんぴょん飛び跳ねる子。

みんなの嬉しそうな表情に、大人は幸せな気持ちでいっぱいになりました。
環境の違いはこんなに大きなものかと、ひしひしと感じたのです。

「がんばるしかないよね~」という思いで、理事一同、移転の決断を致しました。


野外活動フィールド「わくわくビレッジプロジェクト」

ASOVIVA!を始める時に、千早赤阪村の山の一部を活動場所として提供して下さった方がいます。
「子ども達が活用できる場所にしてください」と、思いを託して頂きました。

昔は美しい棚田だった場所ですが、後を引き継ぐ方もいなくなり、
棚田部分も含めて全て、竹やぶとなってしまっていた場所です。

子ども達と一緒に開拓してアースバッグハウスを建てて秘密基地を作ろう!

と、スクールの活動の合間に整備を続けてきました。
いろいろな人が整備を手伝ってくれました。
また、住友ゴムCSR基金の助成を受けて水道を引くことができました。
あるサポーターさんは大きなトランポリンをプレゼントしてくださいました。

開拓開始から2年が経ち、竹やぶは原っぱへと姿を変えて、
子ども達が思い思いに過ごせる活動フィールドとなっています。

そして今年は、ASOVIVA!だけでなく、もっと多くの人たちと共有できるように
わくわくビレッジプロジェクトを始めました。

みんなで小屋、釜戸、ステージ、ツリーハウス、アースバッグハウスなどを作り、
川をきれいにして遊べるようにし、風通しのよい竹林に整備します。

そこで、音楽イベント、マーケット、星空上映会、キャンプなど
子どもから大人まで、自然の中で集い楽しめるビレッジにしていきます。

資金の使い道

このプロジェクトで頂いたご支援は、

◆古民家の蔵に電気を引いて、音楽スペースにする費用(予算5万円)
◆店舗部分をリノベーションしてみんなのお店を作る費用(予算10万円)
◆移転にかかる初期費用(予算35万円)
◆わくわくビレッジの整備費用の一部(50万円)

に使わせて頂きます。

(リノベーションする店舗部分)

実施スケジュール

ープロジェクトの実施スケジュール
3月29日 引っ越し
4月7日 新拠点にて入学説明会
4月12日 小屋作りイベント2回目
4月29日 新拠点お披露目&1周年記念イベント
5月中旬 リターン発送

リターン

①子ども達からのお礼のお便り。
写真、お絵描き、言葉など、それぞれの表現でありがとうのお便りを送らせて頂きます。

②1日体験入学チケット(通常3000円)
対象年齢4才~。大人の方もスクール生として1日ASOVIVA!体験ができます。
他の方にプレゼントして頂くこともできます。

③サマースクール参加チケット
夏に1泊2日でASOVIVA!が体験できるサマースクールの参加費が無料になります。
(前回参加費8000円:食材費、保険代は別途かかります。)

④古民家1日利用権
主に週末、スクールがお休みの日に古民家の一部や広い庭をイベントに使って頂けます。
日程や具体的な内容は相談しながら決めていきます。
(利用例:カフェ、物販、音楽、上映会、展示会、お茶会など)

⑤わくわくビレッジ1日解放
開拓中のわくわくビレッジを1日ご利用いただけます。
*成人の責任者が含まれるグループに限ります。

⑥ASOVIVA!SHOPで商品を販売できる権
リノベーションして作るお店に1年間商品を置くことができます。

⑦ASOVIVA!ホームページへのバナー掲載権
ホームページにスポンサーとしてバナーを掲載させて頂きます。

⑧ASOVIVA!プラチナ・ゴールドサポーター
ASOVIVA!へご招待し、お茶菓子でおもてなしをさせて頂きます。
また、手作りの感謝状の贈呈と名誉サポーターとしてメンバーが撮影したお写真又は描いた似顔絵を飾らせて頂きます。

子ども達の引っ越しへの思いやメッセージ

「空が広い。庭が広い。鳥が多い。川が近い。広い。」…中2女子

「家が広くなり、1人1人の活動がしやすく、たくさんの人がASOVIVA!にくることができます。
また人数が多くなることで人との出会いがたくさんでき、人との輪が大きくなります。
人との出会いは生きていく中でとても大きなものだと思います。なので引っ越しをすることは
ASOVIVA!の価値を大きく上げることになるのです。広い空の下、古民家と広い庭で自分の思い思いに過ごすことで、たくさんの学びが生まれ、子どもたちにとって、とても大きなものが生まれます。
その子どもたちの大きなものを生むためにご支援どうぞよろしくお願いします。」…中3女子

子ども達の変化

日々の活動を通して様々なことが子ども達の心に生じ、年齢差に関係なく対等な立場で対話を重ねることで、それぞれの中に気づきや変化が起きていることが伝わってきます。

自分の変化に自分で気づけることは大きな自信となり、生きる力へと繋がっていくと信じています。

●大人に対する不信感や自己否定感を強めている子もいましたが、「強制しない、怒らない、否定しない」を徹底することで、少しずつ大人への信頼感を取り戻し、素直な気持ちを表現してくれるようになってきました。(6~8歳の複数の子で見られた変化)

●自分の意見を言うと否定されたりバカにされた経験があるから怖かったけど、ASOVIVA!ではみんなのことを信頼できるようになり、自分の意見も言えるようになった。(中3女子談)

●これまで自分の考えを持っていると思っていたけれど、親や教師に求められることを自分の考えと思いこんでいたと分かった。今では、自分の考えが持てるようになってきたと思う。(中2女子談)

●対話形式のミーティングで、始めは自分の意見が出て来なかったけど、みんなの意見を聴くことで自分の意見が出てくるようになった。聴くことの大切さを知った。(中2男子談)

●イライラすることが少なくなり歯ぎしりもしなくなった。(小5女子の保護者談)

●楽しかったことを家で話してくれ、日に日に生き生きとした表情になった。(中3女子の保護者談)

●家で1人でもいいと思っていたけど、ASOVIVA!に来てから楽しくて、表情が明るくなったと親にも言われた。自分は寂しかったんだなぁと思った。(中2女子談)

●ミーティングで自分の思いを言うことができなかった子が、やりたいこと、行きたい場所を発言することから始めて、少しずつミーティングに主体的に参加するようになった。(低年齢の子達に見られた変化)

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございました。
フリースクールなどの受け皿が少ない地域で、ASOVIVA!は子ども達の権利を守り、安心して過ごせ、ありのままの自分を認め受け入れられる場作りに日々取り組んで参ります。
どうか一緒に、子ども達の居場所・学び場を創ってください。

充実した環境を整え、次代を担う子ども達が自分を愛し、他者を愛し、喜びと共に社会を創っていくための土台を築いていけるよう、皆さまからのお力添えをよろしくお願いいたします。


NPO法人ASOVIVA
共同代表理事 長村知愛(16歳)より

ここまで読んでくださりありがとうございます。

私自身、小学校5年生からは学校に行かない選択をし、ホームスクーリングで過ごしてきました。
フリースクールに通いたいと思ったこともありましたが、遠距離のため自力で通うのが難しく断念したことがあり、いつか自分の暮らす地域にフリースクールを作りたいと思いながら過ごしていました。

2019年の4月、念願が叶い、たくさんの方のサポートの元、スクールを開校することができました。
このスクールは開校がゴールではなく、今やっとスタートに立ったところです。これから私を含めた未来を担うスクールのメンバー達が、主体的に学びながら1つずつ少しずつ作って歩んでいきます。
そのためには学びや体験の選択肢が数多く必要であり、今現在通っているメンバーもそれを望んでいます。

これからの未来を作っていく世代の1人である私には、10代のうちにトライしてみたいことがたくさんあります。

このスクールを、やりたいことにトライし続けられる環境に整え、たくさんの経験を積み、羽ばたいていくためには、今これを読んでくださっているあなたからの投資が必要です。
また、私が羽ばたいていった後に続く、まだ出会っていない子ども達の選択肢の1つとして、このスクールを残すことを強く願っていますので、応援よろしくお願いいたします。

これを読んでくださっているあなたはどんな方なんでしょう?
ASOVIVA!にもぜひ遊びにいらしてください!お話できるのを楽しみにしています。
(記録:2019年6月29日)

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/09/01 07:35

    皆さまこんにちは。前回のご報告からまた日が経ってしまいましたが、少しずつ少しずつ店舗改装作業を進めています。まず一番の課題は「酷暑」です。古民家に移転時、稼働できるエアコンは1台のみでした。中古のエアコンを2台頂いて、寄付金を使って2階に取り付けました。更に中古のエアコン3台を安く譲って頂き、...

  • 2020/06/28 21:39

    前回のご報告から1か月も経ってしまいました。皆さまお元気にされていますか? 5月末に、ご支援頂いた皆様へのお礼メッセージやリターンのチケット等を発送しました。無事に届いていますでしょうか?届いてない方は、ご連絡をお願いいたします。6月に入り、学校等も再開され、少しずつ日常が戻ってきています。A...

  • 2020/05/26 20:40

    クラウドファンディングが終了してから、子ども達と皆さんからのメッセージを共有させて頂きました。たくさんの方が寄せて下さった思いを、みんなでしみじみと噛みしめています。そしていろんなことを相談しながら決めています。「お礼のメッセージはどうしよう?どんなふうに改装しよう?」「予算が余るならどうして...

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