<アートは言葉の壁を超えた一つの言語>

 

プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
日本を拠点に、様々な国でライブペイントや個展、壁画制作などをしているAYUMIです。 

『アートは言葉の壁を超えて一つの言語になる』

これは海外で、絵の活動や経験を重ねていく中で強く感じたことです。

私は、描かれた作品が本当に完成するのは、誰かのもとに絵が届いた時だと思っています。
つまり描く側が込めた想いやエネルギーが、 絵を通して、見た人に何かしらの感情や気づきを生む。
ここに言葉の壁を超えたコミュニケーションが存在すると考えています。 

<フィリピンのチャリティーイベントで感じたこと>

 

昨年12月、フィリピン・ダバオで参加したチャリティーイベントで、目の見えない男の子がいました。
彼と話して写真を撮りながら、ふと思ったのです。

 

「この子に私の作品はどう映っているんだろう?」

 

私の存在は知ってもらえても、私の描いた作品を見てもらい想いを伝えることは難しいんだな、と少し違和感のような胸に刺さる感覚を覚えました。 

絵という表現活動を通して世界の人と繋がりたいと願う私に、そこで一つの大きな目標が生まれました!

作品を見ることが困難な、目の不自由な人々にも絵を通して何か伝える事はできないか?

模索し始めていた頃、「手でみる絵画」というものに出会い、
その活動がヨーロッパ・イタリアを中心に世界に広まりつつあることも知りました。
絵を3D化し、実際に触れてもらうことで、目の見えない方にも絵を楽しんでもらえる。

もし、手でみる絵画が視覚の壁をも超えられるなら、
アートはさらに魅力的な「新しいコミニュケーションの形」になると確信しました。

AYUMIの新たな挑戦としてこの技術とアイデアを用いた作品を制作、世界各地で展示をしたいと考えています。

 

<手でみる絵画プロジェクトで実現したいこと>

私はこの“手でみる絵画”の制作と展示をすることに、新たなアートの可能性を、とても感じています。

先にも述べましたが、私にとってアートの持つ魅力や役目は、
その作品を通して、見る人の心や感情に何らかの変化が起きたり、気づきがあること。人と人が繋がるきっかけになることや、新しいコミュニケーションが生まれることだと考えています。 

今まで絵画鑑賞が困難だった目の不自由な人々にも、絵に触れて楽しんでもらい、
作品に込めた想いやエネルギーを感じてもらうことができれば・・・
チャリティーイベントの時に感じたあの違和感は、喜びと感動に変わるんじゃないか。 

そして目の不自由な人ばかりではなく、すべての方にも、触れる絵をいつもと違う感覚で楽しんで頂きたい。

言葉や視覚など限定的なものに頼りすぎることなく、
普段と違う“感覚“で物事を捉えるきっかけになったり、
その感覚を通じて目の不自由な人とも、お互いをもっと近く感じることになれたなら、そんな嬉しいことはありません。

「手でみる絵画」、この取り組みが盛んなイタリアの美術館では鑑賞された目の不自由な人々から、手でみる絵画鑑賞によって日常生活の中で空間把握をする感覚が鋭くなった、というような声が上がっています。また芸術作品を触り、知覚の多様性を実体験することで精神的不安が抑えられるようになった、という方もいるとのこと。

このような未知の可能性を持った手でみる絵画の展示を、
近年、私が絵を通してたくさんの方々と繋がることとなったフィリピンでまず開催したいと考えています。

イタリアから始まり日本でも展開されている素晴らしいアイデアと、純粋でホスピタリティ溢れるフィリピンの人々へ繋げた時にどのような科学反応が起こるのか、今からとてもワクワクしています。

 

●開催場所

・マニラ大統領府にあるマラカニアン宮殿のミュージアム 

すでにAYUMI作品が寄贈、展示されている壁面横に、今回制作する「手でみる絵画」を展示します。フィリピンの盲学校の方をはじめ、様々な方に体験してもらう展示発表会を予定しています。時期は8月予定。

 

●仮デザイン(*画像はイメージです)

大統領府へ寄贈した作品『Pertner for Change』のような具象的かつストーリー性のあるデザインを描く予定です。

 

▲レプリカもしくは原画 サイズ:未定 *フルカラー

 

 ▲3D化された「手でみる絵画」 サイズ:1000×1000を2点 
*画像はイメージです


<「
手でみる絵画」について>

視覚障害者が絵を楽しめるよう、研究開発されている「手でみる絵画

イタリアのアンテロス美術館の学芸員ロレッタ・セッキさんを中心に、視覚障害を持つ人のための絵画鑑賞プロジェクトとして1994年に取り組みをはじめ、国立特別支援教育総合研究所の大内進先生らによって日本でも研究が進んでいる。

視覚に代わる情報入手手段として最も有効なものとしては「触覚」が挙げられる。イタリアの伝統的な技法である浮き彫りの技術を活用し、平面にすぎなかった絵画を半立体的な翻案にするというもの。この手法により言葉による説明だけではわからなかった絵画の遠近感や空間構成をなどについて、視覚に障がいがある人も手で触れることで手がかりが得られるようになった。

(画像補足)
右:3Dプリンターで造形された「手でみる絵画」/葛飾北斎『神奈川沖浪裏』
研究/大内進
監修/アダチ伝統木版画技術保存財団
3Dディレクション/株式会社ケイズデザインラボ

大内氏は日本における絵画鑑賞プロジェクトとして、葛飾北斎の浮世絵『神奈川沖浪裏』などを題材に、フルカラー3Dプリンターを使って、視覚障害者も健常者も、ともに楽しめる作品を生み出した。「浪裏」のレリーフは厚さ15センチほどもあり、遠くの富士山から手前の波しぶきまでが遠近法に従って半立体的に再現されている。大内氏は「手でみる絵画で元の絵の情報を目の見える人と同じように得ることは難しいが、たとえ一部であっても理解することができれば、視覚に障がいがある人とない人とが社会の中で情報を共有することができ、生活を豊かにすることが可能となる。」と、「手でみる絵画」を普及させる活動に取り組んでいる。

<About AYUMI>

大阪生まれ。
幼い頃から絵を描くことが好きだったが、
美大や専門学校に行くこともなく、誰に見せることもなく、
ただ自分の内面を吐き出すように絵を描いて幼少期を過ごす。

17才からアパレル会社で企画やデザインを経験した後、
20才、単身でふらっとニューヨークに訪れ、ギャラリー街を散策しながら、
『一度きりの人生、自分の本当に好きなことに挑戦して生きていこう。』 と決意。
帰国後、キャンパスにアクリル絵の具で本格的に絵を描き始める。

2008年7月に初の個展を成功させ、画家としてのキャリアをスタートし、
今では、世界各地、屋内外問わず、個展やライブペイントを行うアーティストとして
巨大壁画から様々な媒体へデザイン提供するなど、活動の幅は多岐にわたる。


◆主な近年の作品◆

 


◆主な近年の活動◆

SONY MVライブペイント出演/Red Bull Ignitionアメリカ村街路灯ペイント/関西コレクション メインビジュアルデザイン/Dickies インスタMV ペイント制作/MEGA CEBU セブ島の大学各地でライブペイント/アディダス CMライブペイント出演/SUMMER SONICにてライブペイント/ボリビア・ウユニ塩湖 列車の墓場ペイント/安室奈美恵20周年ライブペイント/エジプト・カイロ 老舗ホテルの壁画制作/JRA宝塚記念 巨大馬ライブペイント/NHK紅白歌合戦 アプリビジュアル制作/京都嵯峨芸大 嵐芸祭にてライブペイント/オランダDesign Week ライブペイント/韓国・ソウルCoexにて日本人招待作家として展示/阪急百貨店うめだ本店にてライブペイント…

 
<AYUMI in the Philippines> 

私がフィリピン・セブ島へ初めて訪れたのは2015年9月。
セブの環境や社会をより良くしていく為の団体のイベントに、ライブペインターとして招いて頂いたことがきっかけでした。 

その時はじめて、フィリピンの学生やスタッフの方々の、純粋でホスピタリティ溢れる優しさに触れ、
また地域開発の重要な議会にも参加させてもらったことで、フィリピンの“これから”に興味を抱くようになりました。 

『人々が前向きで素晴らしいのに、なぜこんなにも国の整備や発展が遅れているのだろう?』

素朴な疑問を投げかけると現地の方は、
政治家や警察など国民を守る立場の人々の汚職が蔓延していること、
それに伴う深刻な治安問題、様々な問題解決が後回しにされている現状を詳しく教えてくれました。

そして話の中で、ダバオというとても治安の悪かった街を、
独自のやり方によって、フィリピンで一番住みやすい場所に変えたドゥテルテ市長という人がいる事も聞きました。

表面的には過激な発言をし、強行的な手段をとり次々と行動にうつしていくドゥテルテ氏の政策には、
市民や弱い立場に置かれている人々を守りぬこうとする熱い想いが感じられ、強く感動を覚えました。  

数ヶ月後・・・なんとフィリピン大統領選へ向けて、ドゥテルテ市長が立候補する事に!

そして現地の知人は、私にこう言いました。
『フィリピンの人々の為に、AYUMIにも日本から応援して欲しい!』

正直私は戸惑いました。政治家の人をモチーフに絵を描くなど今まで考えた事もなく、
ましてや外部である日本人の私が描く事で、本当にフィリピンの人々に響くのか?!

毎日ネットリサーチと現地の情報を聞き続け、私の中で強い気持ちが芽生えてきました。

「今までお世話になった方々へ恩返しの気持ちを込めて、フィリピンの人々が強く願う国の変革を私なりに応援したい。」

暴言ばかりが取り上げられているドゥテルテ氏の違う側面、
子供や人を想う優しいお父さんのような表情、想いを絵に込めて数点制作し、SNSへ公開しました。 

すると、瞬く間に沢山の方にシェアされ、思いもよらない程の反響を頂く事に!
本人の選挙演説の背景にもAYUMIデザインが使われたり、ニュースや新聞にまで取り上げられる事となりました。 

そして2016年5月、見事ドゥテルテ氏は圧倒的な票を集め大統領に選ばれました。
大統領就任のお祝いとしてダバオ市へ招いて頂き、ライブペイントと個展を開催。完成した絵は市に寄贈されました。

2016年10月にはマラカニァン宮殿(大統領府)にて、
AYUMIから大統領へ絵を送るセレモニーが行われる事となり、
光栄にもドゥテルテ大統領ご本人から感謝の気持ちを伝えて頂きました。 

 

寄贈した絵は現在、首都マニラのマラカニァン宮殿にある
歴代の大統領の遺品や歴史資料などが収蔵されているミュージアムに展示されています。
このような素晴らしい場所に私の絵を飾って頂けることに、驚きと感謝でいっぱいです。 

その後、日本でもセレモニーの様子が報道され、そこから数々のメディアや新聞、ニュースで、
ドゥテルテ氏の人柄について語る事になりました。

さらに大統領が訪日する際に開かれた安倍総理主催の晩餐会にもご招待頂き、
首相官邸にて両国の大臣の方々と食事を楽しませて頂きました。 

このような経験を通し学んだ事は、想いをもって制作・活動を続ければ、
いつか人や国を繋ぐことが出来るかもしれない、ということ。 

「AYUMIの絵をきっかけにして自国の事をちゃんと見てみようと思ったんだ」

というフィリピンの青年からの長い手紙を読んで、改めて “絵の持つ力” を強く感じることができました。

そして昨年末よりフィリピンのダバオにて、小児癌の子供達をケアしている施設や、
貧しい村の子供達へ向けたチャリティーイベントに参加させてもらっています。 

<リトルトーキョーの再開発、フィリピンと日本のこれから>

ダバオ市のミンタルという場所には「リトルトーキョー」と呼ばれるフィリピン最大の日本人街がありました。
第二次世界大戦前、マニラ麻の栽培などを中心に、病院や学校なども建設。
ダバオ市の経済の発展に大きく貢献したそうです。 

親日家であるドゥテルテ大統領、ミンタルの町長、観光庁などが協力して、2017年より、歴史的観光地として日本人観光客を誘致することを目的とした、リトルトーキョーの再開発が進められています。

1月には安倍総理も訪れた場所であり、日本からの注目も高まってきています。 

そのミンタルの役場にAYUMIのアトリエギャラリーもつくられる予定です。
日本とフィリピンを繋ぐ大きなプロジェクトの一部になれることはとても嬉しく、これからが楽しみです。 

 

このような流れで、今回の3Dアート「手でみる絵画プロジェクト」の第一弾はフィリピンに決めました。
絵を通して、今までは “言葉の壁を超えたコミュニケーション” を生んできました。

今後は、“視覚の壁を超えた新しいコミュニケーション” の創造に挑戦したいと考えています。 

今まで絵を見ることが難しかった目の不自由な方にももっと身近にアートを楽しんでもらいたい。
プロジェクトにご賛同いただけましたら、AYUMIのこの活動にぜひご参加、ご協力ください。

マニラにある盲学校へ訪問した時の様子です。
支援して頂いた資金の一部は、盲学校や、学校に通いたくても通えない子供達へ寄付させてもらいます。

<リターンの絵柄について>

● ¥30,000 ¥50,000 ¥100,000のフレームアートのリターンについては、下記の12種類の作品より、お好きな絵柄をお選びください。

1『 Temp 』

2『 Women's worth 』

3『 Inverted pyramid 』

4『 identity 』

5『 ALBERO 』

6『 8 』

7『 Regeneration 』

8『 A 』

9『 do 』

10『 filter 』

11『 Heart of gold -やさしい人- 』

12『 self 』

●¥150,000のリターンについて
プロジェクト限定で製作されるキャンバスアートになり、
手書きのサインとナンバリングをさせていただきます。
下記の4種類の作品より、お好きな絵柄をお選びください

1『 A 』

2『 ALBERO 』

3『 filter 』

4『 8 』

●¥500,000のリターンについて
世界に1点しかない原画になります。
下記の8種類の作品より、お好きな絵柄をお選びください

1『 Seasons -August- 』h72.2 × w60.6 cm

2『 Seasons -September- 』h72.2 × w60.6 cm

3『 Seasons -October- 』h72.2 × w91.0 cm

4『 S e n s e 』h76.2 × w76.2 cm

5『 Muso -夢想- 』h122 × w61 cm

6『 Poker face 』76.2 x 76.2 cm

7『 Passion 』h76.2 × w76.2 cm

 

8『 涙 -Namida- 』h72.2 × w91.0 cm

  • 2017/08/31 01:22

    皆様にご支援いただきました〝手でみる絵画〟 『 TOUCH and SEE 』が完成しましたーーー!! 絵と3Dアートを組み合わせた新しい挑戦を込めた作品には、 フィリピンを代表するモノを描いています。   〝手でみる絵画〟を研究されている大内先生のアドバイスのもと、 モチーフはそ...

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