◆◇◆支援総額100万円突破感謝!◆◇◆

 お陰様で支援金の総額が1,199,000円(1月14日現在)にまで達しました。皆様の温かいご支援・ご声援に大変感謝しております。

 つきましては、これからご支援頂く方・既にご支援者頂いた皆様全員に、以下の『TEAPOT公式ステッカー3点セット』を追加共通リターンとしてご用意致しました。

※テポとヨシビロコウは、TEAPOTの協力イラストレーター様に描いて頂いた公式キャラクターです。

 プロジェクトは引き続き進めて参りますので、これからも皆様のご支援ご助力を賜われれば幸いでございます。――芳蓮蔵


【プロジェクトの概要】

 はじめまして、WEB作家として活動している芳蓮蔵(よしれんぞう)と申します。

 現在企画進行中の出版サービス『TEAPOT』は、ファンディング構造を取り入れたサブスクリプション形式の新しいオンデマンド出版事業――言うなれば『誰もが無料で本を出版し、販売できる』仕組みです。

 出版される書籍は電子書籍ではなく紙の本であり、初めのうちは小説やライトノベルに限定したものですが、ゆくゆくは漫画やイラスト集などにも幅を拡げていきます。

 これはインフルエンサーという『強い個人』が生まれ、コンテンツの発信者が企業から個人へと移り変わりった現代において、作者と読者を結び付ける強い絆となるでしょう。

 皆さんからのご支援を賜り、このプロジェクトが達成されることによって、私は今まで高いハードルであった「プロの小説家としての道」が大きく切り拓けると確信しています。

《作家の未来について熱く語るトキ(写真中央)とハンバーガーを食べる芳蓮蔵》


【TEAPOTプロジェクト発案の経緯】

 現在の創作界隈、中でも小説やライトノベルといった分野では月間閲覧数20億PV(!)の『小説家になろう』をはじめとして、多数の小説投稿サイトが存在します。その作品数は実に60万作を超えており、小説の数としては国立図書館の10倍以上にもなります。

 これだけの規模ですから、そこには隠れた数多くの名作があります。

 しかし実際に書籍化される作品というのは、往々にして出版社の利益指向によって決まってしまいます。「流行に沿っていない作品」「売れるか分からかない作品」は、たとえ優れたものであっても出版してもらえないのです。また書籍化した後も「1万部売れなければ打ち切り」などといった、極めて厳しい条件が付いてまわります。

 確かに商業的に見れば彼らの企業としての判断は正しいのでしょう。ですが創作を文化として見たとき、利益優先という企業の都合によって、優れた作者や作品が日の目を見ぬまま消えていくというのは残念なことです。

 文豪足り得る才能、感動を与えられる作品、そういった素晴らしい可能性を見過ごしてしまっては、日本の文学界にとって間違いなく大きな損失でしょう。そこで私は思い立ちました。

「だったら全ての作品が世に出られる仕組みを作ろう」

 業界の都合や世間の流行り廃りで、名作を埋もれさせたくはない。そして読者の多少に関わらず、読みたい人の許へ本を届けたい。そんな願いがプロジェクト始動のきっかけとなりました。

【本に対する想い〜なぜ紙の本なのか】

 私は幼い頃からいわゆる『本の虫』だったのですが、その理由は私の父も読書家であったからだと思います。家の棚は本で溢れ、それに囲まれて本を読む父の姿を、今でもよく憶えています。

 昨今電子書籍は順調にその売上を伸ばし、今や“本”と言うときには、頭に“紙の”と付ける必要があるくらいです。その利便性は確かに有用だとは思いますし、私自身も電子書籍を読むことはあります。

 しかし本の価値とは、果たして機能や手軽さだけで決まるものでしょうか? 私は違うと考えています。もし我が家の蔵書が全てタブレットに収められ、父が読書をしているのか、それとも動画サイトやSNSを見ているのかも分からない状態であったなら、恐らく私は『本の虫』にはなっていなかったでしょう。

 紙の匂い、手に取った時の重み、ページをめくる感触、そしてそれを読む人の姿――そういった様々な要素があって、初めて本としての価値が生まれるのではないでしょうか。「内容が面白ければ良い」と考える方もいらっしゃるでしょうが、それは作品の価値であって本の価値ではないと思っています。

 私は面白い作品を『紙の本』として出版することで、より多くの方にその良さを知って頂きたいのです。そしてそこから作られた創作の道は、本の世界をもっと明るく楽しいものに変えてくれるはずです。


【出版サービス『TEAPOT』の特徴】

 TEAPOTは、既存の出版サービスあるいは作家さんの活動支援などにおいて、他社のそれとは大きく異なります。その特徴は現在の出版業界が抱えている多くの問題を解消するものでもあります。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 TEAPOTは、作者の『本として出版したい』という想いと、読者の『本で読みたい』という声が出逢える場所です。作者がサイトのシステムを通じて登録した作品を、読者からの購入希望数に応じて出版(印刷・製本・発送)します。

 つまり書籍化してから販路を開拓するという従来の出版スタイルではなく、このサービスでは『売れてから作る』という逆の手法をとっています。

 そのため売上実績やコンテスト受賞歴などの資格も必要無く、誰しもが書籍化を前提として作家の道を歩めるのです。

 また自費出版や既存のPOD出版と違って、作者が在庫を抱える心配はありません。また仮に在庫が発生した場合でも、弊社が責任を持って管理します。


 無料出版を謳うサービスの多くは商業出版物として見たとき、決してクオリティの高い本であるとは言い難いです。(※あくまで個人の感想です)

 しかしTEAPOTでは、高品質な書籍用紙と最適化された組版を使い、全ての出版物にPP加工されたフルカラーの表紙カバーが付き、その装画・デザインはプロのイラストレーターやデザイナーが担当します。またISBNやJANコードも全て標準仕様として付随されます。

 これによって一般の書店に流通している書籍に勝るとも劣らない、高い品質の本を作り上げることができます。


 他サービスではサイトの初期登録料や販売手数料などがあり、また実際に売り物として謳えるだけの品質で本を出すとなると、表紙カバーの制作費や装画のデザイン料など、多くの追加費用が発生します。

 そのため著者は収入を得るより先に、数万円〜数十万円という金額を負担する必要があるのです。これが小規模の出版において、大きな壁となっているのが現実です。

 しかしTEAPOTでは前述したカバー装丁、プロのイラスト・デザイン、ISBNの取得などは全てが無料です。必要なのはたった200円(※予定)の月額利用料だけ。つまり元手が無くとも出版が可能です。


 本来プロの作家に求められる販売部数は最低でも8000〜10000部です。自分の作品を書籍化して利益を得るには、そのハードルを常に超え続けなくてはならないのです。

 しかしTEAPOTではそのボーダーラインが大きく引き下げられます。このサービスで出版するのに必要な購入希望数は僅か300部

 この数を多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが、少なくともこの数字で書籍化にGOサインを出す出版社は他に無いでしょう。


 執筆活動において作家が抱える大きな問題の1つとして、印税の低さがあります。

 一般的な書籍売上に対する著者の印税は10%と言われていますが、新人は大体8%程度です。保証式(一定部数の印税を先払いする方式)であればまとまった収入にはなりますが、その場合は更に下がり実質的には4〜5%程度にまで落ち込みます。

 しかしTEAPOTで出版した場合、著者印税率は20%です。現在の出版業界では、ベストセラー作家と呼ばれる先生でも15%程度なので、これは正に革命的な数字であると言えるでしょう。それに加えて部数に応じた報奨金制度まであります。


 商業出版契約を結ぶと、当然のことながら作者は出版社の刊行スケジュールに合わせて原稿を書き上げなくてはなりません。

 速筆の方であれば問題ありませんが、そうでない場合は常に〆切に追われ、催促されつつ執筆することになります。また何千何万部という売上のために、会社の担当者から「もっと流行を取り入れろ」というような指示があるかもしれません。

 そのせいで休みが無くなり睡眠時間も削り、自分の書きたいものも書けぬまま作品を送り出さなくてはいけない、といったこともあるでしょう。それが重なれば最悪の場合『執筆するのが辛い』という状況に陥る可能性すらあります。

 しかしTEAPOTでの入稿(作品登録)は作者に一任されており、出版は読者の要望に応じて行われます。ですからそこには〆切も制約もありません。作者は自由なペースで執筆でき、納得のいく状態で作品を世に送り出すことができます。


 作者にとっても読者にとっても、これ以上なく大きな障害となるのが『打ち切り』です。

 出版社は書籍の売上によって成り立つものですので、作品の売上が伸びなかったり落ち込んできたりすれば、その作品は当たり前のように打ち切られます。そのため近年では、千人単位の読者が残っているにも関わらず、続刊されぬまま消えてゆく作品が目立ちます。

 これは私の個人的な意見ですが、こういった出版社の行為は『読者への裏切り、作者の使い捨て』であり、創作に携わる人間としては忌むべき傾向であると言わざるを得ません。

 しかしTEAPOTにおいてその心配が無いのはお解りでしょう。このサービスは作者と読者によって作り上げられるものですから、作者が書き続け、読者が作品を求めるならば、物語が途中で終わることなどないのです。


【書籍化までの流れ】

 ① TEAPOTではアカウントが作者と読者に分かれており、作者アカウントのみサイト内での原稿入力が可能になります。いわゆる小説投稿サイトと似た形式ですが、作業の目的は実際に印刷される組版(縦書き)の作成です。

 ② 原稿を完成させたらそれを販売書籍として登録します。するとその作品が『書籍化待ち』としてサイトに陳列され、読者アカウントからは試し読みや購入希望ができます。

 ③ 読者が『購入を希望する』を選ぶと、購入希望数がカウントされます。24時間毎にこれを集計し購入希望数が300部を上回ると、その作品が書籍化され購入者へと発送されます。※数が条件に満たない場合、カウントは翌24時間の集計に持ち越されます。

 〜『一緒に出版!』機能について〜

 300部の達成が難しいと感じられる方のために『一緒に出版!』機能を設けます。これを利用して作品を登録すると、誰かが300部以上での出版をする際に、登録された作品が240部以上であれば一緒に出版されるようになるなります。


【販売される本について】

 書籍の大きさはB6判を基準とした新書サイズで、グロスPP加工されたフルカラーのカバーが付きます。目次・本文・あとがきで構成され、ページ数は250前後を基準とし、税抜価格で1,200円を予定しています。

 書籍仕様に関する詳細はコチラ


【資金の使い道】

・IT関連(サイト制作、システム構築、サーバー維持費等)……250万円

・会社関連(法人登記、弁護士相談料等)……50万円

・出版関連(ISBN及びJAN取得、サンプル書籍製作費等)……40万円

・物流関連(在庫管理、運送会社契約、倉庫賃貸等)……10万円


【リターンについて】

 TEAPOTではアカウントを作者と読者で分けておりますので、リターンもそれに準じて『作者向け』と『読者向け』のものを用意しております。

『作家応援コース』→プレサイト公開時点で先行して作品を登録して頂くことにより、サービス開始前から購入希望者を募ることができます。

『読者還元コース』→サービス開始後、どれでもお好きな本を半額で購入できるクーポンが貰えます。

 また全てのリターンに、㈱想実堂からの初刊行物となる『オムニバス短篇小説集』が付きますので、本自体をお楽しみ頂くとともに、実物の品質などもご確認頂けます。

※『オムニバス短篇小説集』の内容は現在公募中(2020年1月末〆切)です。詳細はコチラ

 しかしながら何より皆様にご理解頂きたいと思うのは、この事業自体が全ての作者と読者にとって大きなリターンである、ということです。それを念頭にご検討頂ければ幸いです。


【実施スケジュール】

・協力業者選定(印刷工場及び物流倉庫の手配等)→既に各社との打ち合わせは順調に進んでおります。

・ファンディング募集期間

 2019年12月〜2020年1月30日

・会社設立、サイト制作、システム構築等

 2020年3月〜4月(※ご支援頂いたお金の振込が2月末となるため)

・プレサイト公開(1ヶ月間)〜サービス開始

 2020年5月〜6月予定


【本と物語を愛する皆様へ】

 本は人生を豊かにしてくれます。その文化はたとえ情報技術が発達したとしても、形として残されるべきです。

 書籍化を目指している作家様、お気に入りの作品を本で読みたい読者様、出版業界に新たな風を吹かせたい有志の方々に申し上げます。このプロジェクトは既に私個人で微力ながらも進めており、その上で充分に実現・継続可能な見通しがついております。しかしながらその達成には貴方の力が必要なのです。

 革命が夢で終わらぬよう、文学の未来を閉ざさぬよう、是非とも皆様からのご支援ご助力を賜りたく存じます。


※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、可能な限りのリターンをお届け致します。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください