はじめに・ご挨拶

こんにちは。
株式会社クイージ 兼 株式会社おおち山くじらの森田です。
島根県の山奥で野生イノシシの食肉処理場を経営しています。


『おおち山くじら』の取組み

『イノシシと共生する町 美郷町』そんなキャッチフレーズで、イノシシをきっかけとした地域活性の取組みをしているのが、島根県邑智郡美郷町です。

当地域の取組みが始まったのは、約20年前。

田畑を荒らすイノシシをどうにかしたいという想いから、地元の農家さん達が自ら狩猟免許をとって自分の田畑の周りに罠を設置し、イノシシの捕獲を始めました。
捕獲したイノシシを無駄にしないため、2004年から専用の食肉処理場でイノシシの精肉製造も始め、首都圏の飲食店等への販売を開始。今ではイノシシやシカを販売する地域も増えてきましたが、当時は画期的な取組みでした。
取組み開始から20年がたった今、高齢化が進行しているにも関わらず町民人口の約5%(約4600人のうち100名以上)が狩猟免許をもってこの取組みに関わっています。
また、肉の販売のみならず、地元の婦人会がイノシシの革を使ったレザークラフト商品を作ったり、そもそもイノシシに荒らされない畑の作り方を勉強したり。地域住民の多くが、この『イノシシ』をきっかけに生きがいを得て楽しく暮らしています。



そんな取組みの中で、捕獲したイノシシの精肉生産を担ってるのが私達の食肉処理場。
農家さんが捕獲したイノシシを生きたまま食肉処理場に搬送し、衛生的な環境で精肉にして、主に首都圏の飲食店等に卸販売しています。


西日本豪雨で、食肉処理場が床上浸水被害

昨年の夏、7月6日から7日にかけて西日本を襲った豪雨(西日本豪雨)は、私達の町も襲いました。一級河川である江の川周辺で床上浸水がおこり、私達の施設─『邑智食肉加工処理場』も大きな被害を受けてしまいました。

6日の夜から続いた豪雨は、江の川の水位を上げ、処理場は約1.5mの床上浸水の被害を受けました。
処理場内の設備はすべて水没し、イノシシ搬入用の軽トラックは廃車せざるを得ず、在庫保管用の冷凍ストッカーも完全に水とドロが入り、その他機材、消耗品等全て修理もしくは買換えが必要な状況となりました。

また、在庫として保管してあったイノシシ肉……もその多くが泥水につかってしまいました。
残念ながら、泥水に浸かってしまったお肉は活用方法がなく、廃棄処分となりました。



水が引いた後の処理場を目にして正直なところ呆然としましたが、被害直後より開始した『西日本豪雨の被害を受けたイノシシ食肉処理場の復旧プロジェクト』では、たくさんの方々から多大なるご支援をいただき、大きな心の支えにもなりました。

本当にありがとうございます。

↑皆様からのお気持ちを心にとめるため、支援者一覧を施設に掲示しました


水害直後、一時的に食肉製造業務をストップしていましたが、その時もイノシシは待ってくれません。
私達がイノシシの受入れをしないと地元の農家さん(イノシシ捕獲者)が困ってしまうため、
超特急で土砂のかきだし、イノシシの受入れを再開しました。(その間わずか17日!)


取り急ぎ、再稼働はしたものの一抹の不安がありました。

全国で災害レベルの豪雨が頻発している今、あのレベルの雨がまたいつ降るかわからない。
そうなると、また間違いなくこの建物は浸水してしまう。
この場所で事業を続けていいものだろうか。。。

↑昨年、豪雨災害時の写真。この青い橋のたもと(低い場所)に現施設があります。

↑現在の施設施設。一級河川のすぐ横です。もともとは同じ高さに家がありましたが、住宅は10年以上前に高台移転済。この建物のみが河川敷にポツンと残っています。


プロジェクトをやろうと思った理由

私達は、この地域で安心して事業を継続していくために、
水害の危険がない場所に食肉処理場を新たに建設することを決めました。

理由はただ一つ。
-イノシシと共生する町ー この取組みを今後も続けていくために。


総工費は約4000万円。
会社設立からまだ2年、超零細企業の私達にとってはものすごくチャレンジングな決断です。


資金の使い道

皆様からご支援いただいたお金は、処理場建設工事費の一部にあてさせていただいます。




現状、かかる予定の経費

建物建設費:3,000万円
冷凍・冷蔵庫設置等の設備費:800万円
プール撤去・外構工事費:200万円

計4,000万円予定(この費用の一部に支援のお金をつかいます)


資金調達の想定

県及び町の補助:1,800万円
自己資金(金融機関からの融資含む):2,200万円 ←ここにお力添えください!


リターンについて

ご支援いただいた皆様には、心ばかりですが私達が作っているイノシシの商品や取組み紹介をお届けしようと思います。

↑添加物等一切使用していないイノシシの缶詰。イノシシを肉にするところから、調理して缶詰に詰め、殺菌してラベルを貼るまで、全て手作業で作っています。

↑子イノシシのハム。塩コショウのみの味付けでじっくりナラ材で燻製し、乾燥しています。

↑北大路魯山人が好んだというイノシシのロース肉。ご希望に応じてスライスもしくは塊肉でお届けします


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3,000円ご支援いただいた方。

1.ありがとうメール
2.おおち山くじら通信の配信:おおち山くじらの取組みを今後継続的に年2-3回お届けいたします。


5,000円ご支援いただいた方。

1.ありがとうメール
2.おおち山くじら通信の配信:おおち山くじらの取組みを今後継続的に年2-3回お届けいたします。
3.おおち山くじら缶詰製造加工場(旧乙原保育所)で、美郷のおかあちゃんたちがひとつづつ手作りで作ったイノシシの缶詰 ひとつ(スパイス煮込かビール煮込)


5,000円ご支援いただいた方。

1.ありがとうメール
2.おおち山くじら通信の配信:おおち山くじらの取組みを今後継続的に年2-3回お届けいたします。
3.イノシシの革で使ったキーホルダーを1つプレゼント。
自然に優しい、植物由来のタンニンで鞣し、地元のお母さんたちが一針一針手縫いで作っています。
使う程に味わいがでてくる本革をお試しください。


10,000円ご支援いただいた方。

1.ありがとうメール
2.おおち山くじら通信の配信:おおち山くじらの取組みを今後継続的に年2-3回お届けいたします。
3.おおち山くじら缶詰製造加工場(旧乙原保育所)で、美郷のおかあちゃんたちがひとつづつ手作りで作ったイノシシ3缶の缶詰セット


20,000円ご支援いただいた方。

1.ありがとうメール
2.おおち山くじら通信の配信:おおち山くじらの取組みを今後継続的に年2-3回お届けいたします。
3.中くらいの子イノシシの無添加『原木骨付きハム』を1本パトロンにお送りします。5人~10人程度でお楽しみいただけるサイズ感です。(冷蔵品)


25,000円ご支援いただいた方。

1.ありがとうメール
2.おおち山くじら通信の配信:おおち山くじらの取組みを今後継続的に年2-3回お届けいたします。
3.大きめの子イノシシの無添加『原木骨付きハム』を1本パトロンにお送りします。10人~15人程度でお楽しみいただけるサイズ感です。(冷蔵品)


30,000円ご支援いただいた方。

1.ありがとうメール
2.おおち山くじら通信の配信:おおち山くじらの取組みを今後継続的に年2-3回お届けいたします。
3.最高級脂ののったイノシシのロース肉2㎏分(ご希望に応じてスライスもしくは塊肉でお届けします)(冷凍品)


50,000円ご支援いただいた方。

1.ありがとうメール
2.おおち山くじら通信の配信:おおち山くじらの取組みを今後継続的に年2-3回お届けいたします。
3.最高級脂ののったイノシシのロース肉2㎏、バラ肉2㎏分(ご希望に応じてスライスもしくは塊肉でお届けします)(冷凍品)


100,000円ご支援いただいた方。

1.ありがとうメール
2.おおち山くじら通信の配信:おおち山くじらの取組みを今後継続的に年2-3回お届けいたします。
3.最高級脂ののったイノシシのロース肉2㎏を年4回お届けします(ご希望に応じてスライスもしくは塊肉でお届けします)(冷凍品)


500,000円ご支援いただいた方。

1.ありがとうメール
2.おおち山くじら通信の配信:おおち山くじらの取組みを今後継続的に年2-3回お届けいたします。
3.最高級脂ののったイノシシのロース肉2㎏分(ご希望に応じてスライスもしくは塊肉でお届けします)(冷凍品)
4.イノシシの処理施設の経営にかかるノウハウをお教えします。(有効期限:2020年4年1月〜2020年6月30日(土日祝を除く))


500,000円ご支援いただいた方。

1.ありがとうメール
2.おおち山くじら通信の配信:おおち山くじらの取組みを今後継続的に年2-3回お届けいたします。
3.最高級脂ののったイノシシのロース肉2㎏分(ご希望に応じてスライスもしくは塊肉でお届けします)(冷凍品)
4.イノシシの処理施設の設計、建設にかかるノウハウをお教えします。(有効期限:2020年4年1月〜2020年6月30日(土日祝を除く))


実施スケジュール

処理場の建設計画は今年の春からスタートしています。現在は、建設業者さんや冷蔵庫メーカーさんと相談し処理場の基本設計を進めています。稼働開始は、来年4月を予定しています!

2019年10月 工事着工
2020年2月 竣工
2020年4月 稼働開始


最後に

超零細企業の私たちにとっては大きい金額ですし、通常の業務だけでも手一杯でまわしている中で本当にやっていいのだろうか?と、昨年の災害からずっと悩み続けてきました。
しかし、地元の農家さんたちや役場の方、いつも手伝ってくれるおっちゃんたちと話す中で、
「今後、おおち山くじらという、この地域が誇る取り組みを続けていくためには、どうしても避けて通れない道だ」
と決断するに至りました。

地域におけるイノシシとの共存という意味で、この町の取り組みはきっと皆様にご注目いただける活動でありつづけます。
ぜひ皆様がお住まいの場所からも、我々の取り組みへ暖かいご支援をください!



※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、自己資金で計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/04/21 11:35

    いつも、大変お世話になっております。おおち山くじらの森田です。本日は、皆様へご報告です。皆様にご支援をいただき、建設をすすめてきた『おおち山くじら食肉処理場』が無事、稼働開始しました!!!2017年の西日本豪雨で既存施設が浸水被害を受けたことをきっかけに、水害にあわない高台に施設建設を進めてき...

  • 2020/02/27 10:41

    施設建設は、外装工事はほぼ終えて今日から、冷蔵庫、冷凍庫の設置工事です!今日は大阪、滋賀、長野と全国から業者さんがみえ、朝から着々と作業にかかってくださってます!3月中に完成し、4月に備品や在庫の搬入4月下旬からこちらの施設稼働の予定です!

  • 2020/01/30 11:09

    『豪雨被害にあわない場所に、イノシシ食肉処理場を建設したい!』に応援いただいている皆様、いつも応援をいただき、本当にありがとうございます。プロジェクト終了後、処理場の建設は着々とすすみ昨日、ぶじ棟上げを終えました。木材は島根県と広島県の杉、ヒノキ、松。毎日職人さんが作業をしてくださっています。...

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