はじめに・ご挨拶

はじめまして、株式会社E.Tライフケアの恵本崇です。弊社は、大阪府堺市で介護事業を展開しております。

現在、我が国の医療、介護、福祉、保育等に係る社会保障費は年々増加傾向にあり、今後の大きな課題であり、社会問題になる可能性が高いといわれています。

国の政策も重要ですが、頼りっきりではなく、我々のような小さな会社でも、問題の本質を探り、解決する行動を起こすことができるのではないか。そうすれば、少なからず今後の社会貢献につながるのではないか。という志を持ち日々運営しております。


日本の介護理念は以下の4つの柱で構成されています。

➀権利擁護(主体性の尊重)

➁QOLの維持・向上(生活の質の向上)

③自立支援(自らができるようにできない部分を補う)

④ノーマライゼーション(その人らしい生活)

この4本の柱を構成するために存在するのが〝介護〟です。



弊社では、

できる事を観る。それを叶える。それが、生活を支えるということ。

意思を尊重し、生きがいを与えること。

それが、我々の意思である。


この理念をかかげ、加齢による衰えは仕方ないとしても、そうではない衰えをどうのように防いでいくのかということに取り組んでいます。

会社の在るべき姿は、社会貢献を果たすためです。

その為に私は、企業を維持発展させるというミッションを遂行する行動責任を与えられています。キーポイントになるのは、次の2点です。

1点目は、お客様に対して、効用や便益を提供し、顧客満足を追求して、顧客を創造することにより利益を拡大させていく。

2点目は、雇用、生活を安定させ、公共利益に貢献し、環境を維持していくことにより社会責任を果たす。

という事です。

我々の日常生活も同様ですが、この世に存在するモノやコトには必ず効果、効用、働き、役割があります。そのモノやコトが欲しいわけではないという事です。

弊社では〝誰のため?〟〝何のため?〟という魔法の問いかけを基準に、私も含め社員全員が、〝正しいことを正しく行える〟企業人に成長していくことを目指します。



私の根底にある考えは、施設に入居したいと思って入居しているご利用者はいないということです。身体の問題や、迷惑を掛けたくないという思いが一番の入居理由ではないでしょうか。

施設にご入居されれば、ご自宅とは違い、一定の制約がされる生活環境に変わります。

私が最も感じる事は、〝ありがとう〟〝ごめんね〟というようなコトバを発する機会が多く、逆に人から言われる機会が少なくなるということです。

これは生存欲求に深く影響しているように思います。

我々ができることは、介護の基本に立ち返り、できることは自ら行い、できないことを支え、個々に役割を持って頂き、人から〝ありがとう〟を言ってもらえる環境を作ることです。

それが、自立支援につながり、結果介護予防にも繋がると思います。

とはいえ我々支える側も、できることとできないことはあります。

昨今、各種メディアにおいて介護現場での虐待報道も多くされており、スタッフの意識も本来の役割から自己防衛心に囚われているようにも感じます。人として〝ダメなものは、ダメ〟〝ルールは守る〟そういう社会的責任をご利用者(ご家族)、スタッフがお互いに果たすことが大切です。

最後に〝良かれと思っていることが悪かろうとなる〟このことを支える側が理解し、今後もご利用者の皆様が有益な生活を送って頂ける環境を整えてまいります。



このプロジェクトで実現したいこと


「高齢になり身体の自由が利きにくくなり、自分の行きたい所へはもう行けない・・・」 


「どこかへ行きたいけれども一人で出かけるのには自信が無い・・・」


老人ホームではそんなことを話されるおじいちゃん、おばあちゃんがたくさん暮らしています。


高齢になっても、身体が動かしにくくなってきても、夢は叶えられる。


旅行という一つの目標を達成することで、もう無理だとあきらめてしまっていることにも、

再びチャレンジして欲しい!


生きがいや生きる目標を見つけるきっかけにして欲しい!


今回のプロジェクトでは、夢を叶える第1弾として、2019年10月に淡路島へ日帰り旅行に行く為、老人ホームのご入居者と一緒にクラウドファンディングを挑戦します!




プロジェクトをやろうと思った理由

昨年秋、みんなで思い出を作りたいという想いで京都水族館へと日帰り旅行に行きました。

道中の観光バスの車内では、ご入居者同士の会話も弾み、日頃老人ホーム内では見られないような笑顔もたくさん見られました。また、現地での昼食はボリュームたっぷりの会食にも関わらず、日頃食の細いご入居者もぺろりと完食される姿にスタッフもびっくり!旅行という非日常において、心が動くと身体も動くということを実感させられました。



しかしながら、昨年の日帰り旅行では、想い出になり、「楽しかった!」「また行きたい!」という声はたくさんあったものの、旅行後新たな目標や生きる意味が見つかるといった成果は生まれずに終わってしまいました。また、介護付き旅行ということで一般的な旅行と比較し高額となる為、全てのご入居者が参加することはできず、金銭的に余裕のある方のみが参加できる場となってしまいました。


そこで、今年の日帰り旅行では、ただ旅行に行って終わりでは無く、旅行に行くという一つの目標に向かい、ご利用者と一緒に挑戦をしたいと思います。


私たちが旅行に行きたいと考えた場合、以下のことを考えます。


➀誰と行くかや行き先を考える。

➁旅行の日程を決める。

③旅行中何を食べて何をしたいか考える。

④旅費を稼ぐために仕事をする。

⑤旅行に行く為の準備をする。

⑥旅行中の移動手段を考える。


私たちが旅行に行きたいと考えた時に、日頃当たり前のようにやっていることのほとんどが、介護サービスを利用したり老人ホームに入居した途端に、自分ではできないことと決められてしまってはいないでしょうか?

老人ホームではご自宅とは違い、どうしても一定の制約がされる生活環境に変わります。そして、周囲の人に対して〝ありがとう〟〝ごめんね〟というコトバを発する機会が多く、逆に人から言われる機会が少なくなります。介護の基本に立ち返り、できることは自ら行い、できないことを支えること。個々に役割を持って頂き、人から〝ありがとう〟を言ってもらえる環境を作ること。

ご入居者とお話をする中で、よくあるお声として「お兄ちゃん、何かすること無いの?仕事あったら探してきてや!」という言葉があります。これは、まさに生きていく為に必要な社会との繋がりや人の役に立ちたいという心からの声では無いかと私は思います。


そこで、今回〝旅費を稼ぐために仕事をする″ということをクラウドファンディングを通じて、ご入居者と一緒に実践し挑戦したいと思います。具体的には、クラウドファンディングの支援者へのリターン品やサンクスレターの作成、発送時の梱包作業など、全ての行程をご入居者が中心となって行っていただきます。



また、旅行中において、できるだけ人の手を借りずご自分の足で歩く、ご自分の手で買い物する、といったことを行えるよう、今回の日帰り旅行では、旅行会社と弊社の理学療法士が連携し、現地の環境に即した実践練習を老人ホーム内外で実施しながら、安全に旅行を楽しんでいただけるように準備していく予定です。



淡路島日帰りバス旅行のスケジュール


日時:2019年10月16日(水)9:00~18:00

場所:ウェスティンホテル淡路 明石海峡公園 淡路ハイウェイオアシス

行程表:

フォーユー堺深阪・フォーユー堺東湊を出発

ウェスティンホテル淡路にてビュッフェランチ

淡路夢舞台を散策 (雨天時は、奇跡の星の植物館を散策)

淡路ハイウェイオアシスにてお買い物

フォーユー堺深阪・フォーユー堺東湊へ到着



今回のクラウドファンディングへの挑戦を通じて、高齢になっても夢を叶えられる。生きる目標が見つかる。そんなきっかけとしたい!



資金の使い道

皆様からいただいたご支援は、全て2019年10月に企画している淡路島日帰りバス旅行の旅費およびリターンの購入製作費として当てさせていただきます。


旅費

(大型リフト付きバスのチャーター費、食費、スタッフ及びボランティアスタッフの食費、保険代他) 

60名分  900,000円

リターンの購入および製作費  300,000円

計1,200,000円


実施スケジュール


〇5月末    クラウドファンディング開始

〇6月     ご入居者とリターン製作開始 

〇7月     現地へスタッフと下見へ

下見を元にした老人ホームでの生活リハビリ開始

〇7月31日  クラウドファンディング終了 堺大魚夜市の花火でフィナーレ 

〇8月     リターン品の梱包および発送作業開始

〇9月     車椅子での安全な外出支援を学ぶ研修

リターン品の梱包および発送完了

〇10月16日  淡路島へ日帰りバス旅行へ




最後に


今回のプロジェクトは、私たち一施設での挑戦で終わりにしたくありません。


クラウドファンディングを成功させることで、たくさんの高齢者施設のご入居者そして、日々支える側としてご入居者に寄り添っている介護者やご家族にも知ってもらい、私たちにもチャレンジできるかも?そんなふうに思ってもらえるきっかけとなれば、嬉しいです。


おじいちゃん、おばあちゃんが個々に役割を持ち、自分たちの力で生きる意味や目的を見つけ、生き生きと笑顔で暮らせる。そんな日々を実現できるよう願っています。


皆様、支援をよろしくお願いします! 




チームの仲間からの応援メッセージを紹介します!


E.Tライフケアのご入居者様およびスタッフ一同



狩野 良太 一般社団法人Utori Sports Community代表理事/理学療法士(介護予防認定)

 これまで理学療法士として医療・介護の現場で述べ6万人以上のご高齢者と接してきました。その中でお元気な方の共通点は、『役割があること』『明確な目標があること』だと私は思います。今回のプロジェクトは、旅行という明確な目標と、旅行に向けた支援者への返礼品の作成を行うという役割があり、まさにたくさんの高齢者が元気になるのではと信じています。応援よろしくお願いします!



才津 由佳 介護予防運動指導員/介護支援専門員/介護福祉士


 E.Tライフケアでは、レクリエーションや体操などを通じて、約3年間ご入居者の皆様と楽しい時間を一緒に過ごしています。お話をしていく中で、皆様が口にされることは、「もう生きていても仕方ない」「早くお迎えに来て欲しい」という言葉です。「どこか旅行に行きたい。」でもそんなことはもう無理だとほとんどのご入居者が諦めてしまっています。「費用もかかるし、こんな身体では行けない‥」全てできない理由から話が始まっています。

 しかしながら、このプロジェクトでの皆様からのご支援とスタッフの力があれば、きっとみんなのしたい、行きたいという願いが叶うと信じています。そして、願いが叶うという体験により、また次の目標に繋がるのでは無いかと思います。

 今回のプロジェクトは、旅行に行くことがゴールではなく、日々の楽しみがもっと増えるスタートになると思います。是非ご支援の程、よろしくお願い致します。



姫野 裕美子 美的プロジェクトビューティープロデューサー/JHWN福祉ネイリスト 


 これまで、ネイルを通して延べ約1600名の高齢者と触れ合ってきました。少しずつ心がほぐれ、アロマの香りで脳まで癒され、昔話をして下さったり、昔好きだった懐かしい歌を口ずさむなど、笑顔が見られます。そして、その笑顔を見てネイリストである私も日々その笑顔に癒されています。今回のクラウドファンディングを通して、そんな素敵な出逢いと時間を皆さんと共有できたら嬉しく思います。



香川 秀樹 株式会社ひだまり会香川整歩院院長


 医療、介護の現場で関わる「歩行」に何らかの問題を抱える方々に、靴の中に入れる「インソール」や運動療法を用いた歩行支援をリターンとして提供させて頂きます。 今回のプロジェクトに少しでも共感していただけましたらお力を貸して頂けないでしょうか? ご支援の方法はご負担のない範囲で協力していただければ嬉しいです。



金谷 孝之 Zero Look 代表/人材育成支援・セミナー事業/E.Tライフケア取締役

 

 このプロジェクトは、利用者様にとって、残された時間を考えても最期の旅行になるかもしれません。
 終の住処としてご入居いただき、お見送りを重ねてきた我々にとっても、日常の平凡から解き放たれ、心に残る思い出づくりができないか?また、生きがいや生きる目標を見つけて欲しい!という目的でもあり、悲願でもあります。
 そのためには皆様のご支援、賛同無くしては実現いたしません。そこで私がリターンで提供する〝コミュニケーション(研修)〟は、あらゆる法人様におかれましても、悩みのタネと言えるテーマと思います。ご支援の返礼に、実益を兼ねた投資効率の高い価値をもってお返ししたいと思っております。何卒、このプロジェクトへのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。




<All-in方式>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2019/09/13 10:23

    【リターンの発送作業がただいま進行中!!】大変お待たせしてしまい、申し訳ございません!老人ホームの皆様と一緒に一部リターンの発送作業が終わりました!支援者の皆様へのありがとうの気持ちを込めて、書道が得意な人には「感謝」の文字を!手作りグッズでは、みんなでフォトフレームの作成を!淡路島大江のりは...

  • 2019/08/01 12:22

    【目標達成しました!!】約2ヶ月間に渡るクラウドファンディングへのチャレンジが無事終了しました!おかげさまで目標額を大きく超える137%、約68万円の達成となりました㊗皆さまからの多くのご支援と沢山の応援メッセージ、本当にありがとうございました!!!!クラウドファンディングに関して、全てが初め...

  • 2019/07/29 19:49

    【残り2日!!リターンの作成も始めました(*‘∀‘)】まだまだ日があると思っていたクラウドファンディングへの挑戦も、あと残すところ2日弱となりました!早い!!先日、老人ホームのご入居者と一緒にリターンの作成をしました(^^)/細かい手作業も手際よくされていて、スタッフはほぼ出る幕無し。。。笑完...

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