兵庫県には「兵主」(ひょうず)を冠する神社が数多く祀られ、その数は兵庫県だけで全国の兵主神社の半数を越えます。兵主とは古代中国で西方の守護を司る武神「蚩尤」(しゆう)が転じ日本に伝来したものとされ、一説には兵主神社を数多祀る兵庫の大地は古代に王都を守護する剣として設計されたといいます。

平安時代、京に荒ぶる鵺を鎮め源頼政は若き近衛天皇より太刀 獅子王を授かりました。そして目を患い齢17にして崩御する近衛天皇の死は、何者かの呪詛によるものと聞こえ広がります。

重要文化財 太刀 獅子王 (東京国立博物館所蔵)頼政の所領地(兵庫県西脇市)にも蚩尤は祀られ、古来 源氏をはじめ多く武将の崇敬を集めていたといいます。
近衛天皇の死から凡そ四半世紀、王都を守護する宿命の大地から平氏打倒を掲げ、京に挙兵する老将 源頼政の手に獅子王の太刀は握られていたのでしょうか。激しい戦闘の末、宇治の平等院で平氏軍に包囲された頼政は自ら腹を切り自刃に果てます。享年77。
しかしこの源頼政による挙兵の影響は大きく、これに誘発された諸国源氏の蜂起は平氏滅亡へと時代を突き動かしていきました。

平成30年4月22日、源頼政亡き後の太刀 獅子王を継ぐ戦国武将 赤松広秀の名誉回復を目的に、全国からのご支援のもと兵庫県朝来市の竹田城下でその写しを奉納させていただきました。そして私共は近衛天皇が太刀 獅子王に託し歴代の武将達が継承した使命を私達現代の日本人が受け継ぐことを以って、志半ばで散った先人達の真の弔いに代えたいと考えております。
「戦国武将 赤松広秀 名誉回復計画」

この度のプロジェクトでは来たる平成31年4月29日 兵庫県西脇市で行われる「頼政祭」において、源頼政公の墓前に太刀 獅子王の写しを供えさせていただき、その太刀に託された火の遺志を皆様と共に受け継いで参ります。
そして「蚩尤祀る王都の剣なる兵庫 再建計画」は宿命の大地に刻まれた長い歴史を辿る一枚の大きな地図を描いて参ります。

日本城下町楽会 竹田城支部


鵺と蚩尤

▼資金の使い道
ご支援額は平成31年4月29日、兵庫県西脇市で行われる平成最後の頼政祭において、太刀 獅子王の写しを頼政公の墓前に供え一般公開させていただく経費に充当させていただきます。
また目標額を達した場合、皆様のお気持ちを形に残すべく兵庫の大地で皆様と共に新時代の鵺祓いを誓う「鵺の大絵馬」を制作させていただきます。(2020年3月完成予定)
ご支援総額から上記の経費を差し引いた残額は、兵庫に企画を検討する刀剣展「蚩尤展(仮称)」の準備金に充当させていただきます。

「鵺の大絵馬」イメージ 右側の鵺が描かれます▼鵺の大絵馬
目標額を達した際に制作させていただく大絵馬の鵺は「仮面」をしており、その下に施された仕掛けは訪れた者達に災いを生む鵺の正体を問い掛けます。
この度のリターンでは私共が描く「鵺の大絵馬」に纏わるものをご用意させていただきました。皆様と共に鵺の存在意義を考え、そして近衛天皇と獅子王の継承者達が後世に託した願いを受け継いでゆければ幸いです。

▼リターンについて
【「鵺」の仮面の下の設定を知る権利 】
大絵馬の「鵺」が被る赤い仮面の下に隠された「仕掛け」を先行でご案内致します。そこに表現する警鐘を感じていただければ幸いです。
【「鵺の大絵馬」の鵺を封印する護符 】
「鵺の大絵馬」はそれ単体で完成するものではありません。この鵺を鎮める護符を兵庫の大地で皆様に付していただき初めて意味を成すものとなります。リターンにはCAMPFIRE限定デザインの護符をご用意させていただきます。
【「天命の太刀 獅子王」漆黒と金色のCAMPFIRE限定トレーディングカード 】
漆黒に金色の箔押しをあしらった1万円札大の高級感溢れる「天命の太刀 獅子王」のトレーディングカードをご用意させていただきます。


【 赤松広秀の獅子王伝説 】
戦国時代末期、兵庫県は竹田城の武将 赤松広秀が獅子王の太刀を継承していたと伝わります。そして赤松広秀は儒学の造詣深く戦国の世に和を説く心優しい武将だったといいます。しかし戦国の動乱には抗えず関ヶ原の敗戦後、徳川家康に切腹を命じられると太刀 獅子王は赤松家から没収されてしまいます。
竹田城を擁する兵庫県朝来市の「山東町」にも蚩尤を祀る兵主神社が静かに鎮座しています。関ヶ原に赴く広秀公もまた武神祀るこの神社を訪れていたのでしょうか。

尚、古代中国で蚩尤が祀られていた地域は現在の「山東省」にあたり、ここにも不思議な一致を見ることになります。



















【 鵺 】
猿の顔、狸の胴、虎の足、蛇の尾を持つ妖として描かれることが多い妖「鵺」。それが歴史に姿を見せるのは必ず時代が乱れ人が狂う動乱の時でした。
時代と人心乱れる時、再び鵺は世に荒ぶるといいます。

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