2018/03/13 23:41

昨日無事中国遠征から帰国しました。
今年初の100マイルレースとなるGaoligong by UTMBは中国の雲南省、もはやほぼミャンマーという辺りで開催されました。
スタート地点となるTengchon自体が既に標高1,600mあり、レース全体は2,000mを超える標高のところを走ることがほとんどで、高山病にはならないにしても、相当体力を消耗しました。
前評判では走れるコースと言うことだったし、高低図を見ても結構フラットに見えるので、少し甘く見ていました。こんな感じ↓

しかし、これは真っ赤なウソでした(笑)
この高低図ではなだらかに描かれている線が、実はかなりアップダウンが有り、下るだけと思ったら、実は凄く登らされたりとかなりメンタルをやられ、悪態をついてました。。。
CP6までは全てが順調に進み、このまま何事も無く160キロ終わるのでは無いかと思いかけましたが、そんなはずは無い。100マイルレースで全てが順調に行って終わるなんてこと、あるはずがない!きっと何かが待ち受けていると覚悟をしていました。
そしてやはり来ました。最初のサポートが来てくれるエイドCP6の手前で、既になんだか脚が疲れているのです。。。いつも、100マイルレースでは100キロまではウォームアップと思って走っていて、この日もそのつもりでイージーペースで進んでいたのに。
ずっと体調不良が続いて、トレーニング不足だったせいでしょう。あぁ、体が準備できていないとわかった瞬間に、この先100キロを走りきれるのか、非常に心細くなってしまいました。
それでもCP7でエイドを出て行く1位の女子を捕らえて、10分差ぐらいだなと思ったので、ここからあまり離されずに、でもまだ100キロ地点までは焦らずついていこうと前向きに考えていました。何とかなりそうな気もしていました。
しかし追い打ちをかけるように、お腹も下りだして、一番ひどいときは10分おきに青空トイレという状態でした。
朝になって小雨も降り出し、体も重くなり、眠気も襲ってきて、非常に辛い時間帯でした。
サポートに次に会えるのは9時間後。。。でもこのペースで進めばもっとかかる。でも体が言うことを聞いてくれない。きっと前とは差が開いている。気持ちが焦ります。
そんな中でも、元気を与えてくれたのは、中国のファンの方達やライブトレイルを見ながら、日本から応援してくれているみなさんの存在でした。
みんながパワーを送ってくれているのをイメージしながら、とにかく自分の走りをすることに集中しました。


そして2度目のサポートエイド109キロ地点にやっと到着したときには、脚の筋肉が断裂しているのではないかというぐらい痛くて、この先50キロを考えるとゾッとしました。
でも今回サポートをしてくれた、カツサプのスタッフも寝ずに私の到着を待って、サポートをしてくれているわけです。私はなんとしてもゴールしなければならないと思いました。
また、各エイドで温かい声援ともてなしをくれる現地ボランティアのみなさんや、私の到着をエイドで待ってて応援してくれる中国のファンの方達に助けられ、段々気力を取り戻していきました。お腹の調子は悪いままだったけど、もうへこたれなくなっていました。不思議なことに脚はまた軽くなり、しっかり走れるようになっていました!
そして前を猛追し、少しでも間を縮めようと頑張ることが出来ました。

結果は及ばず2位でゴールしましたが、とにかくゴールの明かりが見えたときの安堵感は過去最高だったかもしれません。
今回レースのスタートと同時に、今年の海外遠征費を募るクラウドファンディングをスタートさせたことにより、100マイル初戦で情けないレースをしたり、途中でリタイヤしてしまったら、私を応援してくれている支援者のみなさんに申し訳が無いというプレッシャーを、あえてかけていました。
だから、調子が悪いなりにも最後まで戦意喪失せずに走り切れて本当に嬉しかったです。
応援してくださったみなさんには感謝でいっぱいです。

またこの4日間で既に38人もの方にご支援いただき、目標額の32%まで達したことを非常に嬉しく思いますし、4月の国内の100マイルレースUTMFで今回よりも良い状態で、もっとよい走りが出来るよう気を引き締めていかなければという感じで、やる気がみなぎってきました!
引き続き皆様からのご支援をお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いします。



表彰式の前に足形をとられました!そしてこのトロフィーが超重かった(笑)



中国のレースは賞品も豪華でした。これにまだHOKAのシューズがついてきます。
行きより帰りの方が荷物が増えちゃった。