2017/04/15 09:15
Fリーガーという職業では、食べていけない。

競技フットサル選手や、競技を取り巻く人たちの収入をどう確保するかという問題は、僕にとってもこの10年ほど、いわば人生の命題と言っても過言ではないぐらいの、大きな問題でした。

トップレベルの若い選手が、Fリーガーの将来像に失望して、競技を離れてしまうという現象が、実際に起こっています。もしも自分がこうして声を上げることで、この現状を変えるきっかけになれるのであれば、たとえこのクラウドファンディングが失敗に終わったとしても、それは大いに意義のあることなのではないかと思う次第です。

Fリーガーは本当に食えない? いや、そんなことはないはず。

フットサル業界の中で、(小さな業界ではありますが、)Fリーガーは、発信力・拡散力・影響力という面で、他の誰よりも大きな力を持っています。ただ、そこに選手自身が気づいていないだけで、あるいは、その力を選手自身の収入のために使うことが出来るシステムが構築されていないだけで、その大きな強みをうまく使えていないだけだと思います。

プロリーグ化、プロクラブ化は本当に必要なのか

選手はクラブとプロ契約を交わすことが原因で、時間を拘束されたり、行動が制限される場合があります。

同年代のサラリーマンよりはるかに安い給料で、クラブが行っているスクールのコーチをしながら選手を続けて、(独身ならまだ良いですが)家族を養っていかなければならないのです。

セミプロクラブが主張する、忌々しい所有権。

たとえば、(クラブをクビになったりしたときのために)将来のことを見越して、選手が自分のフットサルスクールを立ち上げようとしても、クラブの事業と競合するからダメだと言われる場合が、実際にあります。クラブ側は、プロ契約をしているのだからクラブのために仕事をしろと暗に所有権をかざし、選手は、昔からの日本人が持つ、帰属意識を裏切ることができず、現状に甘んじてしまいます。

こんな風に、Fリーグは10年間、のらりくらりとやってきたわけです。

それが悪いとは言いません。
しかし、それであればいっそのこと、クラブとのプロ契約をあきらめて、フリーになるほうがよっぽど良いのです。
Fリーグ選手であることは、選手の情報発信力、拡散力、影響力などのステータスを格段に上げることができます。そして、その力は、人気や実力に比例して、いや、指数関数的に大きくなります。

新しいプロフットサル選手の概念

僕が考える新しいプロフットサル選手の概念は、誰かとプロ契約をかわしているか否かではなく、その選手が「専門家(Professional)」であるか否かということです。

そんな新しいプロフットサル選手の概念を創り出すことができる、ブランドを起業したいと感じているのです。

なぜ今さらブランドなのかは、次の機会に。