
皆さん、こんばんは☺︎
みなとシティバレエ団 千葉美南海です。
今日の記事は、以前投稿した海外バレエ団の就職活動をした際のお話です!
前回の投稿から大分間が空いてしまったので、再度リンクを貼っておきますね。
良ければ読んでみて下さい(* ॑꒳ ॑*)⤵︎
前回は、オーディションの種類についてや、私がどこの国に拠点を置いて生活していたのかなどお話ししました。
さぁ今日はいよいよ、オーディションの話!!
………ではなくて(笑)
オーディションの為に旅に出た時の話と、その宿泊施設についてお話ししたいと思います。
私はドイツのケルンという所に、友人とマンションを借りてシェアしながら住んでいました。
そして、お互いオーディションがあったらそれぞれ出掛けていくというスタイル。
私は、オーディション期間中にNice,Paris(フランス),Bratislava(スロバキア),Rheinfall(スイス),Bruxelles(ベルギー)
そして、ドイツ国内の様々な場所へと行きました。
そんな中、スロバキアへオーディションに行った時の事なんですが…
私は事前に、全ての列車の時間や乗換えの事も調べて、紙にまとめ"旅のしおり"的なものを握りしめて家から出発しました。
高速鉄道を乗り継いで、ウィーンから更にバスに乗ってスロバキア入りする予定で、本来の予定時間でも8〜9時間くらい掛けて向かうはずでした。
朝の7時過ぎには出発していたので、まぁ遅くても15時かそれくらいには現地に到着予定というスケジュールを組んでいたのです。
しかし、スロバキアへ向かうその日は朝からもの凄い雪が降っていました。
ケルンHbf(中央駅)に着くと、早速私が乗るはずだった高速鉄道は雪の影響で動いておらず、初っ端から予定が狂いました。
仕方ないので、次に発車する列車を駅員さんに聞くと、私が乗換える駅まではどれも行かない事が判明し…予定よりも多くの乗継をしなくてはならない様子。
そのまままず2時間ほど待ちぼうけを喰らい、ようやく動いた!!
と思ったら、動いては止まる。動いては止まる。の繰り返しで、もの凄いスロー運転。
まぁ、大雪ですからね仕方ないんです。
なんとか、乗継ぎの1ヶ所目の駅に到着するも、ウィーン行きの列車は私が到着する5分ほど前に出発したとのこと。
次の列車はいつになるか分からないと言われ、流石に半ベソ状態でした(笑)
途方に暮れていると、凄く親切なドイツ人の女性が「どこまで行きたいの?」
私は「スロバキアのブラチスラバまで。明日、バレエカンパニーのオーディションを受けるの。」
「今日中に着かないといけないのね!!今調べるから待ってね。」
と、色んな駅員さんに聞いて回ってくれたのです。
その時点で、既に予定通り行っていればブラチスラバに到着している時間でした。
彼女が助けてくれたお陰で、ウィーン行きの列車に無事に乗車することができたうえ、私の乗る列車が出発する時まで窓越しに手を振ってくれていました。
今思い出しても感謝しかないです。
そして、20:00頃ようやくウィーンHbf(中央駅)に到着し、ブラチスラバ行きのバス停を探して歩いていました。
しかし、辺りは真っ暗なうえ雪が私の膝下くらいまで積もっており、とっても歩き辛かったのを今でもよく覚えています。
これは明るい時に撮ったものですが、膝下まで雪が積もっていた証拠写真です。
どこを歩き回ってもバス停が見つけられず、ウロウロ オロオロしていると、今度は40〜50代くらいのオーストリア人のおじさんが声を掛けてくれたのです。
「こんな遅い時間に、大きな荷物でどこに行きたいんだ?」と。
先ほど親切にしてくれた女性に答えた内容と同じ事を伝えました。
すると「夜は1時間に1本しか走ってないから、急がないと!私もあと少しで発車するバスに乗らないと30分以上待つんだけど、困ってる君を放ってはおけないから連れて行ってあげるよ!着いておいで。」
とおじさんも、バス停まで連れて行ってくれたのです。
ですが、この日の私は残念なことにツイていなかったようで( ;∀;)
バスも行ってしまったばかりでした。
おじさんも困り顔で「この寒い中、1時間ここで待つのかい?」と聞いてくるので、他にどうする術も知らない私は「そうするしかないですよね…」と答えました。
おじさんは、「動いているかわからないけど、一応ブラチスラバまで行く列車があるから、もう一度ホームに行ってみようか?もうおじさんの乗るバスは行ってしまったから、君を最後まで助けるよ(^^)」ととっても紳士的な笑顔でニカッと提案してくれたのです。
ホームに行くまでの間に、自分は日本から来ていて、バレエカンパニーに入る為にオーディションをして回っていること。明日も朝からオーディションで、早めに着いてカンパニーの場所を下見する予定だったけど、雪で全ての計画は変わってしまったことなどを話しました。
残念な事に、ホームに着いて確認すると雪の影響で全ての列車がストップしており、私に残された選択はバス停でバスを待つ事だけだと判明しました。
おじさんは申し訳なさそうな顔をして、「オーディション頑張ってね!素敵なバレリーナになってね。」と言ってくれたのをよく覚えています。
数え切れないほど、「Danke schön!! Vielen Dank!!!」とお礼を述べておじさんと別れバス停に戻りました。
そこで、吹雪の寒さと、1日のハプニングを思い出し、家族のことも思い出し…そして私を助けてくれた2人の女性と男性のことを思って涙が溢れました。
1人バス停に座って、大人なのに子供のようにシクシク泣きじゃくったあの日のことは、きっと一生忘れないです。
そして、外国人が異国で迷ってる時は本当に心細い事が多いので、日本で道や駅を聞かれたら私は必ず連れて行ってあげたり、わかるまで教えてあげようと心に決めています。
自分がそうしてもらって、今があるので。
…!!というわけで、だいぶ長くなってしまいましたがここで一旦終了したいと思いますヽ(*´∀`)
次回、無事にスロバキアには到着出来たのか?!
書きますので、お楽しみに♡♡
残り2日間のお休みも、どうぞ素敵な日になりますように。
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